皇帝の新しい心

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- blue-red@blue-red2025年5月17日再読した人工知能が人間のような意識を持つかを考察した書物だが、どちらかというとその背景となるチューリング、ゲーデル、相対論、量子力学などの重厚な記述・考察が大部を占めており、自分はノックアウト、読み通し切るのは難しい…… 概要文では「著者ペンローズは、現在の物理学にはきわめて重要な基本的洞察ー量子重力論ーが欠けており、それが得られない限りは、心を理解することは決してできない、と主張する」とあるが、著者はそこまで論旨明快に断定的結論を示しているわけでもない。少なくとも本書では。 現在ではペンローズの量子脳理論として知られるものの端緒となった書籍だが、専門書に近い本格的な書籍であり読む人を選ぶ。 ちなみに最高に妖しいカバー図は、複素三次多項式のニュートン法の吸引領域を色分けしたもの。書籍中で説明ないけど