きょうも芸の夢をみる

3件の記録
- かりさ@karisalilac2025年8月12日読み終わった漫才師であり、小説家でもあるファビアンさんの短編集。芸に生きる芸人たちの悲喜交々、舞台裏の感情や人間模様の悲哀さがリアルに描かれていて、哀しみの中にクスッとさせてくれるあたたかさも散りばめられている。芸への愛に溢れていて胸いっぱいになった。 漫才師の日常や渦巻く感情、コントのネタ構成を織り込みながら芸人のリアルを描く11編の短編集。ショートショートの不条理の中に笑いと悲哀、それぞれのラストが印象的で、ファビアンさんにしか書けない世界。楽しくて面白かった!全部好きですが、ことさら好きなのは、「藍情」。じんわり本を閉じた。