麦酒の家の冒険

麦酒の家の冒険
麦酒の家の冒険
西澤保彦
講談社
2000年6月15日
1件の記録
  • "こんなビールは飲んだことがない。まるでプラズマエネルギーが食道から胃に落ちてゆくような感じ(中略)ほとんど激痛一歩手前の過剰な快楽が、脳天から爪先を駈け抜けたのであった。" 旅行に行った大学生が迷い込んだ山荘にはヱビスのロング缶と凍ったジョッキでいっぱいの冷蔵庫がポツンと置いてあるだけの不思議な家であった―― どう考えてもトンチキで馬鹿ミスかと思う。が、これは本格ミステリ。 なぜ、このような山荘があるのかちゃんと解き明かされる、凝ったミステリだった。 見た目は結構分厚い部類に入るはずだけどものすごくサクサク進む。登場人物が酔っ払いながらずっとこの山荘の謎をくっちゃべっているだけなので。 ビールを片手に読むぐらいがちょうど良い。ビール愛が溢れている。
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