百年の手紙

2件の記録
- noko@nokonoko2025年9月26日買った読み終わった心に残る一節「先日証人として引ぱり出された時、ある判事さんが君に思っていることや持っているものを書き遺さして置きたかったと云われました。」「今の私には内部には多くの思想と貴い経験の集積が充ちているのです。しかし客観的にも主観的にもそれは絶対に許され難いことでしょう、永遠に私一個の内部のものとして地下へ持って去りましょう、それでいいのです。」「学問は人を幸福にはしないかもしれませんが、人としてどうしても必要です」(尾崎秀美) 「死すべきときのひとたび来らば、充分の案心と満足とをもつてこれに就きたいと思ふ。今やすなはちその時である。これ私の運命である」(幸徳秋水) 「吾々両親は、完全に君に満足し、君をわが子とすることを何よりの誇りとしている。…君はなお父母に孝養を尽したいと思っているかもしれないが、吾々夫婦は、今日までの二十四年の間に、凡そ人の親として享け得る限りの幸福は既に享けた。親に対し、妹に対し、なお仕残したことがあると思ってはならぬ。」(小泉信三)