新装版 日暮らし(上)

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- ユメ@yumeticmode2025年2月6日読み終わった感想@ 自宅『ぼんくら』に続く、同心の平四郎とその甥・弓之助が湊屋周辺で起こる事件を探る物語。上巻は「おまんま」「嫌いの虫」「子盗り鬼」「なけなし三昧」「日暮らし(一)〜(五)」という構成になっている。『ぼんくら』のラストで幽霊のように顔を出した葵。お六に手を差し伸べる「子盗り鬼」を挟むことによって彼女の人となりに親しみを抱かせたうえでの、表題作「日暮らし」における急展開に思わず天を仰ぐ。お徳のお節介ぶりが健在なこと、おでこと弓之助の微笑ましい友情が救いだった。