一枚の絵から 日本編

一枚の絵から 日本編
一枚の絵から 日本編
高畑勲
岩波書店
2009年11月27日
2件の記録
  • 🧠
    🧠
    @sousoukun_
    2025年5月30日
    ジブリパークへ行って購入。書店のような空間が2ヶ所あり(絵本の書店と、監督たちの著作を扱う書店)どちらにも大興奮。 宮崎監督の描いた幽霊塔と、高畑監督の一枚の絵から。(絵本はものすごく悩んでから、気になるもののタイトルだけメモした)を購入。 年代順に作者と一枚の絵を取り上げるこの本の形式的に、私の興味は当初前半から中盤にかけて集中していた。特に絵巻ものの章はとっても気になる。高畑勲監督といえば「かぐや姫の物語」。私はものすごく感銘を受けていたし、古代から平安辺りの歴史好き。美術も古いものが好きだったから。 前半中盤ももちろんとても面白かった。 前半特に気に入ったのは藤原豪信の花園天皇像の章だった。とてもシンプルに書き上げられた似顔絵。しかし国宝…という絵で今までなら博物館で見てもふーんと通り過ぎてしまっていたかもしれないような絵の章だった。 正直に言ってしまうと、自分がすでに好きな作者や絵よりも、全く知らなかった作者や絵の方が格段に面白かった。今まで興味をあまりそそられなかった、日本の戦前戦後辺りの現代画の話しになる後半が予想に反して面白い。 後半で気に入ったのは鶴岡政男の重い手。今までなら何が良いのかわからない、自分には合わないと一蹴していたと思う。しかし高畑監督の文章でこの絵を見ると何だか面白い。こういう視点で見てるんだ!?という驚きと発見が詰まっていた。 新しい発見も、今まで好きなものの新たな視点も、ちゃんと勉強しなきゃ…と反省させられる部分も色々と詰まった1冊だった。人の意見を聞き入れない、捻じ曲がった感性の自分にも、高畑監督の話は素直に聞き入れたくなるパワーがある。高畑勲展楽しみだなぁ。
  • ミーナ
    @mina
    2025年5月30日
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved