レインツリーの国

4件の記録
- なこ@nonbibiri752025年9月19日読み終わった借りてきた感想最終章のひとみの心情は恋愛の醍醐味が詰まってました。 -------------------- 思春期の頃に読んだ本の衝撃的な結末がずっと心の片隅にあった伸行。他の人の感想を知りたくてネットサーフィンしてたどり着いたレインツリーの国というブログに書かれていた感想に惹かれ、思い切って管理人さんにメールを出します。 …というこの二人のメールのやり取りを軸とした恋愛小説です。 図書館戦争シリーズとのコラボ本なのでご存知の方はピンと来るかと思いますが、彼女との関係には〝とある障害〟がつきまといます。 その障害がきっかけになったり、気づきや成長につながったり、けんかになったり…シンプルなラブストーリーながら他と一線を画す仕上がりになってました。 有川浩さんの本は読了後の余韻がとても好きです。 章タイトルが抜粋で大変おしゃれ。 たまたま時間があった時に読み始めて、そのまま読み終わっちゃった。一気読みなんて数年ぶりの快挙です。そのくらい良き恋愛小説でした。 家族への推薦度★☆☆☆☆ (私には星5作品だとしても、人には向き不向きがある…)
- ほせ@coffee_dog2025年6月4日読み終わった図書館戦争との関連でとても読みたかったので読めて嬉しい。聴覚に障害を持つ女の子とある青年の出会いを描いた作品であるとともに人と人が知り合うためにはどんなことが必要なのかを感じられる作品だったと思う。人は誰しも他人と分かり合えない障害を持っていてそれは全てが見えるわけではないのだと改めて自戒した。人はみんな全部をピッタリと合わせることはできない。それでも、一緒にいたいと思える相手に出会えることが、相手も自分のことを知りたいと思ってくれることが素晴らしいことなのだと思った。 正直途中まで女の子の気持ちに共感できなかった。それは私が耳が聞こえる人だからこそ感じることであってそこは越えられないと思う。でも、好きな人の前ではよく見られたいとか共感できる点もある。どこが同じでどこが違うのか知ることの楽しさがもっと広がればいいと思った。違いを知ったからと線を引くのではなく、違いをそこにあるものとしてフラットに考えられるようになりたいと思った。と同時に相手の心情を想像することの大切さも感じた。完全に理解なんてできないけど相手のことを想像する心の気配りは、相手を尊重して大事に思うことなのではないだろうか。描写がとてもリアルに感じて作者の調査と想像力に驚いた。どんな相手であれ好きな本を通じて出会うなんてとても魅力的で憧れた。