男性学入門

男性学入門
男性学入門
伊藤公雄
作品社
1996年8月1日
1件の記録
  • amy
    amy
    @note_1581
    2025年6月8日
    伊藤公雄の『男性学入門』を読んだ。なんと初版発行1996年。今から30年ほど前の本である 30年前だから、といえばいいのか30年前なのにといえばいいのかわからないけど、真新しいことが書いていなくてびっくりした このときから今言われているような男性の生き方についての問題点も指摘されているのに、30年間たってもあんまり代わっていなくて、あのさあ…というような気持ちになる 驚いたのは男性のなかで洗濯物を干すことができない人がいるという内容だった。やり方がわからないのではなく、洗濯物を干しているところを他人に見られたくないという心理的なハードルが大きいらしい。自分の感覚ではまったく理解できないことで、一瞬意味がわからなかった 男性は男性が決めた男性とはこうあるべきという規範に縛られていて、それは家庭において配偶者や子どもを巻き込むものである それゆえに負担は偏りやすく、性差別的な構造は温存されたままであるという指摘はこの時点でされていた もう30年のあいだ何をしていたのだ…と言いたくなる。正直家に誰かいるという前提で作られている社会は生活すると可処分時間がガンガンに削られて大変なので、とっとと変えてもらいたい
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