いたいのいたいの、とんでゆけ

10件の記録
- onkul@reads_mkb2025年3月21日読み終わった知人に勧められて。暴力の描写が結構きつかった〜…。確かに、現実には「どうしようもないこと」は存在する。病気、喪失、理不尽な出来事…これらがすべて解決可能だという前提は、時に人を現実から乖離させ、解決できない苦悩に直面したときに絶望を深めるだけかもしれない。著者は、そうした「解決至上主義」ではなく、解決できないものをそのまま抱えながらも生きていく強さを求めているように感じる。 本全体を通じて感じるのは、「救い」とは何か?ということ。苦悩を解決することや、理想的な姿に変えることが救いではない。むしろ、苦悩や不完全さを抱えたままでも、幸福を感じられる状態こそが真の救いなのだ、という主張。 「幸福とは何か?」を考えさせられる。自分にとって、苦悩や不完全さを受け入れることは幸福につながる?それとも、苦悩を解決することこそが重要?