若者殺しの時代

若者殺しの時代
若者殺しの時代
堀井憲一郎
講談社
2006年4月19日
1件の記録
  • yomitaos
    yomitaos
    @chsy7188
    2025年6月10日
    考えてみると、なぜ稼ぐ手段が限られている若者からお金を巻き上げるビジネスが当たり前になっているんだろう。そんな疑問から手に取ったのがこの本だ。 著者によると、転機となったのはクリスマスが家族から恋人のものに変わった1983年らしい。それまではお金のない人間として放っておかれた若者がマーケティングの対象としてカテゴライズされ、メディアが揃いも揃って「若者はこうするべきだ」という情報を流し、投じた資本を回収するためのビジネスが始まったそうだ。 自分はそんな若者が搾取対象化した後に生まれたのだが、雑誌を見てほしいものが見つかっても、それを買うための手段が限定され過ぎていて、どこか違和感を抱いていた。それを言語化してもらえて非常にすっきりしたとともに、この国は何てさもしいのだろうと悲しくなった。
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