

yomitaos
@chsy7188
居場所を増やすために始めてみました。居心地のよい場所にしたいですね。
- 2026年4月7日
- 2026年4月6日
サイコパス解剖学平山夢明,春日武彦読み終わった@ 自宅「SNSで炎上しない文章」しか読まない人が手に取ったら、卒倒しそうなワードが頻出する。存命の人だろうが遠慮なくこき下ろすし、まったく忖度しない。でも、おそらく多くの読者は内心、「実は俺もそう思ってたんだよなぁ…」とこぼすはず。 春日先生と平山さんに共通するのは、人を過剰に「良い」ものとして捉えてないことだと思う。人間なんて、一皮剥けばみんな肉の塊。そこで偉そうにしてる奴も、凶悪犯罪者も、たいして差がない。そういった事実を改めて分からせてくれる。 しかしサイコパスって、流行りものとして消化されてしまったなぁ。結局、自分と縁遠い(と思い込んでる)属性を弄んで、エンタメコンテンツとして使い捨ててしまえるところに、私たちの「人間としての質」の低さが窺える。 - 2026年4月3日
この世にたやすい仕事はない津村記久子読み終わった@ 自宅長く続けてきた職種の仕事にうんざりして、この1年は避けて生きてきた。たやすい仕事なんてないとはわかっているけれど、判を押したように単純に物事が進む仕事ならできるかも。そう考えていた自分にぴったりの小説だった。 仕事にやりがいがあって、まわりの人間に恵まれていたとしても、突然訪れる出来事が陥穽となって心を蝕み、逃げ出したくなることはある。作中では応援しているサッカーチームのネガティブなニュースだったわけだが、推しのアイドルがグループから卒業したり、友達から急にLINEが返ってこなくなって絶縁になったりと、そういった出来事だけでも簡単に働けなくなるものだ。 仕事を続けられなくなるのは、仕事周辺の問題だけが理由では無い。そんなことが、とてもディテール細かく描かれている。この小説が日経新聞出版社から出ている理由がよく分かる。 もう仕事にはうんざりしてるけれど、それでもやっぱり働いてみようかなと思える。凡百のビジネス書からは得られないメッセージが数多く詰まった名著だと思う。 - 2026年4月2日
25年、フリーランスで食べてます雨宮処凛読み終わった@ 自宅フリーランスで生きてきた人の自伝的な本はいくつか読んできたが、雨宮さんのこの本は実に具体的で参考になる箇所が多い。大抵ギャラの部分や仕事の取り方なんかは、ボヤかして書かれていて「そこが知りたいんだよ!」とイライラするものだが、しっかり書かれているのでそれだけでも信頼できる。 ただ、雨宮さんの経歴が濃過ぎて、フォロアーになれる気はしない。もちろんフリーランスにはバイタリティが必要なのは理解しているけれど…。 - 2026年4月2日
読み終わった@ 自宅感覚は人間が個別に持つもの、という認識でいたが、この本を読むといかに社会や政治・文化によって「持たされていた」かが分かる。 何かを見て「美味しそう」「きれいだな」「楽しそう!」と思うとき、その何かを統制している側を客観的に見つめるのは大事だ。 資本主義下の消費物に、管理・統制側の思惑が含まれていないものは無い。どういう気持ちなってもらいたいのか、どういう行動を起こしてほしいのかなど、何かの意図がある。感覚はたやすく操られてしまう。 副題の「なぜプラスチックは清潔に感じるのか」という素朴な疑問に惹かれて手に取った本書では、最終的に人種差別や多様性といった現代的なテーマまで扱っており、実に射程が広い。感覚史は日本においてメジャーとは言い難いが、美学とともにこれからフィーチャーされる分野なのではないかと思う。それくらい、分断下にあるこの世界では重要だ。 - 2026年4月2日
「狂い」の調教 違和感を捨てない勇気が正気を保つ平山夢明,春日武彦読み終わった@ 自宅春日武彦先生、言葉遣いはえげつないけど、どの精神科医よりも信頼できると思ってる。それは「医者だってただの人間」という、ある種の諦念があるからだと考える。自分が心を病んだ時には、ぜひ春日先生に話を聞いてもらいたい。狂ってしまう前に。 - 2026年4月2日
ふつうの人が小説家として生活していくには津村記久子読み終わった@ 自宅津村記久子さんは、現代作家のなかで最も「生活者の目線」を描ける人、という認識だ。大した事件の起こらない一般的な社会人が、会社や家庭や近所で起こる些細な出来事と向き合うだけ。それがちゃんと面白い。 ドラゴンは出てこないし異能バトルも始まらないけど、言うことを聞かない複合印刷機をモンスターと見立てて向き合うことはできる。身近なことって、ちゃんと向き合えばなんでもおもしろいのかも。「人間」という生き物そのもののおもしろさを、あらためて知るきっかけになる。 そんな津村さんの生い立ちから現在までを、夏葉社の島田さんが丁寧に聞き出していく。メディアインタビューのような、紋切り型のありふれた質問はない。それこそ津村さんの日常から始まるなんでもないエピソードが満載だ。なのに面白いんだからたまらない。 - 2026年4月1日
読み終わった@ 自宅種の起源は、折にふれて読もうとしてきたものの、難しさに断念…。また現代から見るとあやまっている箇所も多いが、素人にはその誤っている場所がわからないからなお困る。そんな種の起源を「読んだふりがらできる本」があるなら、それはもう読むしかない。 結論、プロの手によって◯×が付けられたうえで、原点と比較されながらの丁寧な解説により、ダーウィンが述べた進化論とはどういうものかが明確にイメージできた。 言葉にするとシンプルで、「自然淘汰によって種分化を起こしながら生物の多様性を生み出していく進化」という生物における統一理論を示そうとした本ということだ。 まだ科学の無い時代、日本で言えば江戸時代後期あたりの段階で、この本が生み出されたのは奇跡としか言えない。反論しつつも友人として支えた多くの友があって成し遂げたというのも、科学者として素晴らしい。自説に論駁を加える人でさえ尊敬し、仲良くなったというダーウィン。 大金持ちの余裕もあるのだろうけれど、すばらしいスタンスの科学者だと思った。必読。 - 2026年4月1日
知性について内田樹読み終わった@ 自宅 - 2026年3月30日
ためらいの倫理学 戦争・性・物語内田樹,角川書店装丁室読み終わった@ 自宅 - 2026年3月30日
- 2026年3月29日
性的であるとはどのようなことか難波優輝読み終わった@ 自宅 - 2026年3月29日
寝ながら学べる構造主義内田樹読み終わった@ 自宅 - 2026年3月18日
自由より自在に生きるー愉快さと葛藤の哲学ー内田樹,近内悠太読み終わった@ 自宅自由は過大評価されていると思う。本当の意味で自由なことなど無いし、大抵は与えられた環境や制限のなかで自由に振る舞えることを指しているに過ぎない。それって管理下の自由なのでは? そんな疑問をずっと抱えていたときに、読んだのがこの本。私淑する内田樹先生と、贈与に関する著書で話題となった近内さんとの対談で構成されている。 自在という言葉は昔から知ってはいたが、考えてみるとこれほど開放感のある言葉は他にない。能動的に、制限されず、思うがままに振る舞っていけるような美しさがある。 多分この本は、自分にとって何度も読み返す本になる。 - 2026年3月13日
- 2026年3月13日
知性の罠デビッド・ロブソン,土方奈美読み終わった@ 自宅 - 2026年3月13日
なぜ人は締め切りを守れないのか難波優輝読み終わった@ 自宅プロジェクトという、この2〜300年のうちに生まれた「時計」が、わるい時間を生み出している。考えてみれば、自分が守れなかった締切は、尽くがプロジェクトに関するものだ。 プロジェクトに、私の「いい時間」をたくさん奪われてきたが、だれもそれを計測できない。だけれどプロジェクト側は「ほら、これだけの最終成果物ができましたよ! 時間は奪われたけどよかったですね」と宣う。どう考えても失った時間のほうが多い。計る時計が合っていない。 この本で、ようやくそのことを思い知った。 - 2026年3月12日
批判的日常美学について難波優輝読み終わった@ 自宅 - 2026年3月10日
お金信仰さようならヤマザキOKコンピュータ読み終わった@ 自宅価値観も人生観も、お金という数値化しやすいものでしか計れなくなってしまったこの世界で、どうすれば主体的な生き方をまっとうできるのか。本書ではその「回答」が語られる。(解答ではない) 私たちはどこにいっても消費者として扱われる。もう、うんざりだ。せめて自分が行うものは投資でありたい。といっても成長が見込める会社の株を買うとか、投資信託の積立を増やすとかではない。 永く続いてほしい個人商店でお金を使うことも投資だ。このお金が誰を幸せにするのか、イメージもしやすい。 本書の名前が「お金さようなら」ではなく、「お金信仰さようなら」であることは重要だ。お金はツールでしかなく、ただ闇雲に増やせば幸せになれるものではない。増やせば増やすだけ幸せになれるという、ある種の信仰でしかない。 日本という斜陽国でこれから幸せに生きていくためには、既存信仰から離れ、自分が思う価値観や人生観を描いていく必要がある。 著者は、その新しい価値観に「接続性」という名前をつけた。これは彼の回答であり、私の回答ではない。私の回答は、自分で考えなければならない。これはとても真摯な在り方だと思う。すぐには出せない回答だから、本書を読み返しながら自分なりの価値観を導き出していきたい。 - 2026年3月2日
今だけのあの子芦沢央読み終わった@ 自宅人間の暗部を描く物語ばかり読んでいるので、結果的にイヤミスを想定しながら読書しているところがある。芦沢央の小説を読むときも基本的には同じなのだが、本作ではその思い込みに肘鉄をかましてくるから恐ろしい。 物語を読むと、こういう結末に向かうんだろうなと無意識に予想する。しかしその予想は大体裏切られる。もっと酷くなったり、ミスリードだったりということが多いが、この小説は一味違う。浄化してくるのだ。たぶん、読者は自分の性格の悪さに嫌悪感を抱くことになる。 どんでん返しが凄いという作家のなかでも、芦沢央はレベルが違うと思い知らされた。
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