政治と思想1960-2011

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- ひろき@bayleaf2025年6月30日読み終わった柄谷行人が何者か知りたく、読んだ。正直NAMのことさえ全く知らない。 世界の反復が120周期であるという柄谷の考察は面白いが、世界恐慌-第一次世界大戦から120年の経過がもうすぐそこという事実に恐怖と少々の納得感を抱く。また、排外主義的な言説を流布する政党/twitter上のクソインフルエンサーらが誕生していることに昨今私は頭を悩ませているが、関東大震災(1923)での朝鮮人への流言がおこったこととは100年違いなので、ちょっとズレるかと思った。まあずっと続いているといえばそうだしな。(2043年に何かが起こるとしたらその下地みたいになってるわけだが) p99. 「外国に金を出してもらわないと戦争できないような「帝国」が歴史上ありますかね(笑)」 というアメリカ批評は個人的に新たな視点だった それと、第二部 反原発デモが日本を変える は全員必読。あらゆるデモ参加の勇気が出ます。 「その次に出てきたのが、火力発電は炭酸ガスを出すから温暖化につながる、したがって、原発以外にはない、と言うキャンペーンです。実際にはウラン燃料作り、原発建設、放射能の後始末などでら放出量は変わらない。正当化理由はコロコロ変わる。」 p.167 「民主主義は代表制だけでは機能しない。デモのような直接行動がないと、死んでしまう。」 p.178 第三部 「足尾銅山がもたらした公害問題を、陸奥宗光や原敬など国家権力の上層部が隠蔽し続けた」 p215 足尾銅山鉱毒事件〜大逆事件あたりの歴史もっと学びたいし、学校でもっと扱えという気持ちです