山椒魚・本日休診

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- 松本真波@_mm1771772025年6月19日ちょっと開いたふと思い出した読書メモ電子書籍鎌倉で桜桃忌の集いがあったらしく、そこで太宰が小説を志すきっかけとなった井伏鱒二の『山椒魚』が朗読されたとのこと。 過去、一度読んだきりで内容を覚えておらず読み直した。山椒魚も、目高や小エビ、蛙も我々人間と変わりない。虚勢を張り、現実から目を背け、知識ばかりが肥大化した人。周囲にただ流されるだけの人。だがそれでも、相手を理解する心は残っていたりする。そこに僅かな希望を感じられる。 短いお話だが、時代に関係なく色々と考えさせられる作品だった。