

松本真波
@_mm177177
朗読活動(主に日本近現代文学)をしています。
最近の本を知る・記録したいと思いアカウントを作成。好きな本は、宮本輝さんの『錦繍』。
- 2025年5月25日冬虫夏草梨木香歩読み始めた@ 自宅
- 2025年5月25日家守綺譚梨木香歩読書日記読み終わった@ 自宅私はこの作品で、主人公の綿貫が「自分の居場所」を獲得した事にとても感動を覚える。 所々に漏れる彼の本音(特に犬のゴローに対して)からは、どうも彼の実家暮らしで傷付いた過去が感じられる。 彼の名は「綿貫征四郎」、ということは四男の可能性が高い。それを踏まえて以下の彼がゴローに言ったセリフを見ると胸が苦しくなる。 「追い出さないだけのことだ。別に頼んでいてもらう訳じゃないからね。」 当時の価値観で言えば、長男が体丈夫であれば、そりゃ四男なんていても居なくても同じだろう。むしろ、居られる方が迷惑だったのかもしれない。 また、このセリフも考えさせられる。 「ゴローはその生来の甲斐性で確実に自分の生きる場所を確保してきたのだ。」 綿貫にとって、ゴローはなりたかった自分の姿そのものだったのではないだろうか。そんなゴローが、綿貫の側で寄り添ってくれていたのは内心嬉しかっただろうし、心強かったと思う。 そして最後。今まで亡き友人の実家で家守として住んでいることを何とも思っていなさそうな様子であった綿貫が、その実とても友人の事を大切に思っていたと感じさせる余韻ある文章がとても良かった。
- 2025年5月24日家守綺譚梨木香歩再読中@ 自宅
- 2025年5月24日5月の本レオノーラ・カリントン,マッシモ・ボンテンペㇽリ,スワヴォーミル・ムロージェック,三島由紀夫,三橋一夫,久坂葉子,吉屋信子,吉江喬松,吉田健一,堀辰雄,宇野浩二,寺田寅彦,小山いと子,尾崎翠,尾形亀之助,岡本綺堂,岩本素白,川端康成,村山槐多,江戸川乱歩,石垣りん,芥川龍之介,萩原朔太郎,西崎憲,谷川俊太郎,野上弥生子,鈴木三重吉,鏑木清方,須賀敦子読書日記読み終わった@ 自宅「5月」ということで、空の青さや植物の緑が鮮明に思い描かれるような作品が多かった。 本を開くと最初に5月の詩があり、次にアスパラガスの話へと続く。素晴らしい流れだった。 もちろん、明るく晴れやかな話ばかりではなかったが、そこは古今東西の優れた文章であって、読後感も悪く無い。 また来年の5月もこの本を読んでみたい。次巻の6月の本はもう手元にある。来月も楽しみ。
- 2025年5月22日5月の本レオノーラ・カリントン,マッシモ・ボンテンペㇽリ,スワヴォーミル・ムロージェック,三島由紀夫,三橋一夫,久坂葉子,吉屋信子,吉江喬松,吉田健一,堀辰雄,宇野浩二,寺田寅彦,小山いと子,尾崎翠,尾形亀之助,岡本綺堂,岩本素白,川端康成,村山槐多,江戸川乱歩,石垣りん,芥川龍之介,萩原朔太郎,西崎憲,谷川俊太郎,野上弥生子,鈴木三重吉,鏑木清方,須賀敦子読んでる@ 自宅
- 2025年5月21日5月の本レオノーラ・カリントン,マッシモ・ボンテンペㇽリ,スワヴォーミル・ムロージェック,三島由紀夫,三橋一夫,久坂葉子,吉屋信子,吉江喬松,吉田健一,堀辰雄,宇野浩二,寺田寅彦,小山いと子,尾崎翠,尾形亀之助,岡本綺堂,岩本素白,川端康成,村山槐多,江戸川乱歩,石垣りん,芥川龍之介,萩原朔太郎,西崎憲,谷川俊太郎,野上弥生子,鈴木三重吉,鏑木清方,須賀敦子読んでる@ 自宅
- 2025年5月21日5月の本レオノーラ・カリントン,マッシモ・ボンテンペㇽリ,スワヴォーミル・ムロージェック,三島由紀夫,三橋一夫,久坂葉子,吉屋信子,吉江喬松,吉田健一,堀辰雄,宇野浩二,寺田寅彦,小山いと子,尾崎翠,尾形亀之助,岡本綺堂,岩本素白,川端康成,村山槐多,江戸川乱歩,石垣りん,芥川龍之介,萩原朔太郎,西崎憲,谷川俊太郎,野上弥生子,鈴木三重吉,鏑木清方,須賀敦子読んでる@ 自宅
- 2025年5月19日世界をだました男 Catch Me If You Canスタン・レディング,フランク・アバネイル,佐々田雅子気になるずっと観たかったディカプリオ主演の映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』を先程観終わって。原作の自伝小説とのことで読んでみたい。
- 2025年5月18日銀河鉄道の父門井慶喜読みたいたった今、映画を観て。 今なお残る文学作品について、ただ読むだけでなく、作家自身を知る事は非常に大切であると思う。どうして物語が生まれたのか。なぜ賢治は書き続けたのか。賢治は何を願っていたのか。読者である我々は、作家の生き様もきちんと受け止めるべきだと思う。 本作は「父」からの目線で描かれる。 本当に、この父親あっての宮澤家であった。賢治自身を知る事だけでなく、宮澤家の人々を知る事で、賢治の作品を読んだ時、その言葉一つ一つがより心に染み渡るはずである。 私の大学の恩師は多喜二の研究者であったが、なぜ賢治の作品も好きだったのか分かった気がする。
- 2025年5月15日5月の本レオノーラ・カリントン,マッシモ・ボンテンペㇽリ,スワヴォーミル・ムロージェック,三島由紀夫,三橋一夫,久坂葉子,吉屋信子,吉江喬松,吉田健一,堀辰雄,宇野浩二,寺田寅彦,小山いと子,尾崎翠,尾形亀之助,岡本綺堂,岩本素白,川端康成,村山槐多,江戸川乱歩,石垣りん,芥川龍之介,萩原朔太郎,西崎憲,谷川俊太郎,野上弥生子,鈴木三重吉,鏑木清方,須賀敦子読んでる@ 自宅
- 2025年5月15日家守綺譚梨木香歩再読中@ 自宅
- 2025年5月14日
- 2025年5月13日家守綺譚梨木香歩再読中読み始めた@ 自宅朗読の先輩が今度の朗読会で扱うとのことで。 私にとっても非常に思い出深い作品。初めて読んだのはもう10年以上も前。今読んだ時、どんな感想を持つのか自分でも楽しみ。
- 2025年5月13日
- 2025年5月12日
- 2025年5月12日ちくま日本文学(037)岡本かの子読書日記読み終わった@ 自宅文庫の最後に収録されていたのは、かの子から息子・太郎に宛てた手紙(複数)。 飾らない言葉による(多少かの子らしい気取った言い回しはあるものの)母から息子への手紙からは、彼女がどれだけ息子の事を想い、心の支えにしていたかが伝わってくる。たった一人生き残った息子だもの。まことに最愛の息子である。その文面からは、小説同様かの子が全身全霊を込めて書いている様がうかがえる。 たくさんの素晴らしい小説の最後に、作者の姿が映し出される手紙が収録されていて、とても良い本だった。
- 2025年5月10日5月の本レオノーラ・カリントン,マッシモ・ボンテンペㇽリ,スワヴォーミル・ムロージェック,三島由紀夫,三橋一夫,久坂葉子,吉屋信子,吉江喬松,吉田健一,堀辰雄,宇野浩二,寺田寅彦,小山いと子,尾崎翠,尾形亀之助,岡本綺堂,岩本素白,川端康成,村山槐多,江戸川乱歩,石垣りん,芥川龍之介,萩原朔太郎,西崎憲,谷川俊太郎,野上弥生子,鈴木三重吉,鏑木清方,須賀敦子読書日記読んでる@ 自宅やっぱり江戸川乱歩の『日記帳』はいいなあ。 面白い、という感想は内容的に適切ではないかもしれないが、乱歩らしい探偵小説らしさもありつつ、男女の(また兄弟の)切ないやり取りが巧みに描かれている。 知っているお話だったが、改めて読み返してもラストのどんでん返しの一行に胸が締め付けられる。
- 2025年5月8日ちくま日本文学(037)岡本かの子読書日記読んでる@ 自宅『雛妓』読了。 なぜこの作品を知らなかったのだろう?と思う程に心に沁み入るお話で、主な登場人物達と同じ女性である自分としては胸が締め付けられるようであった。 また、この作品には「美」と「家霊」というかの子自身の人生(と言うより岡本家)に深く関係する単語が重要語として出てくる。 まさしく、かの子がこの人生の主題に全身でぶつかっていくように書いた作品なのだろうと思う。
- 2025年5月8日
- 2025年5月8日ちくま日本文学(037)岡本かの子読んでる@ カフェ
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