無言館 戦没画学生たちの青春
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ひなこ@hnk9272025年11月23日読み終わった買ってよかった@ 戦没画学生慰霊美術館 無言館上田の無言館に行った際、「どんな経緯でこれらがここに集まったのか」に興味を持ったので思わず購入。腰を据えて読まないと、と思っていたけどようやく読めた。 無言館での鑑賞体験を一言で表すと「戦争は嫌だ」なんだけども、絵からは絶望を感じなくて、むしろ「絵を描きたい(生きたい)」という生々しい香りがあって、不思議な場所だなあと思っていた。この本を読んで、あの場所は戦争の悲惨さを訴えるためにできたわけじゃないからだ、とストンと腑に落ちた。 それに窪島さんの抱く居心地の悪さ、肩身の狭さ、罪悪感もしっかり書いてあったのが印象的だった。熱い志や想いが滔々と語られてるのかなとちょっと身構えていたけど、実際はそうじゃなかった。「戦争を真の意味では経験していない」自分が、無言館を訪れて「生きねば」と思っていいんだ、て思った。



