「むだ」と「うがち」の江戸絵本: 黄表紙名作選

「むだ」と「うがち」の江戸絵本: 黄表紙名作選
「むだ」と「うがち」の江戸絵本: 黄表紙名作選
佐藤智子
小池正胤
有働裕
笠間書院
2011年12月1日
1件の記録
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    @monmonpe
    2025年6月23日
    こちらの本は場面解説が詳しくて理解が深まる!!! 時代背景の話もしていて、田沼時代の解説を読みながら英雄たちの選択の田沼意次の回を流し見していたので、面白かった。 江戸文化のこと知ってたら黄表紙本ってもっと面白いんだろうな。>>目黒不動尊は福運利益のお寺で有名だったとか。 春町先生の『辞闘戦新根』を初読。 当時の流行語を知って、くすり。面白いな。でも、読むとなると流行語の意味をちゃんと理解しなければならないので、まずい。とんだ茶釜だけは覚えた。(あてが外れたという意味)四方の赤も覚えた。(飲兵衛?みたいな意味) 牛若丸/鉢かつぎ姫はわかるけど、坂田金平(金時?)と薄雪姫って誰だろ。後で調べる。 春町先生の作品もっと読みたいので借りてきた本頑張って読む。結局は翻刻されてないのも多いだろうから、くずし字だろうなぁ(江戸時代のくずし字が一番苦手なので、しり込み) 今気になるのは、『其返報怪談』! 主人公?が春町先生らしい。 春町先生のこと、もっと知りたいから頑張るぞ~ メモ 金々先生栄花夢では姿の見えない駕籠の中の人物を読者に当てさせようとしたり(夜遊びに行く増上寺の僧)、田舎者の武士が精一杯江戸の風俗めかしたけど失敗してる挿絵を入れて、江戸っ子の冷笑を誘っている…… 引用メモ 新語が現れると、それを理解できるそれぞれのグループが同族的な連帯感を持ち、また、理解できない別のグループはそれゆえに差別感や疎外感を持つ。それは、それらからある程度の距離を保って眺める者にとっては、まことにオモシロオカシク感じられるものである。しかし、それを感じるためには、言語に対して極めて敏感で、しかも差別意識を持たずに興味深く聞くことができる感性が必要とされる。作者恋川春町は、そのような感覚を備えた多才な人物であったと思われる。(中略)まことに不思議で個性的な才能を備えた武士が現れたとしか言いようがない。(p33)
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