
もり
@monmonpe
20代/女/会社員
備忘録
日本史と日本文学の辺りで色々と頑張っていたただの会社員。小説を読むことが大好きですが、専ら人文学系の本。3/6~
ラノベも漫画もよく読みます。
映画支部:https://filmarks.com/users/monmonpe
- 2025年7月9日夏目漱石論森鴎外読み終わった青空文庫@ 自宅渋江抽斎がちょっと読み返したくなって、青空文庫漁ってたら目についたので読んだ。森鴎外については鴎外の博物館に何故か足を運び、鴎外ビールが部屋に並んでいるけどお人柄みたいなのは詳しくは知らなかったけど、ちょっと悪いイメージ。(一人目の奥さんのあれそれとか、高村光太郎とのエピソードをピンポイントに知ってる) なんか素直な人なんだね。面白すぎる。これ、どういう経緯で書いたんだろう。好きになってきたかも。 創作に現れたる人生観について >> もっと沢山読まなくては判断がしにくい。(引用) 正直者すぎる。 森鴎外の北条霞亭を読んだことがないことに気づいて、森鴎外の青空文庫のページに行ったらなんか、なくて、渋江抽斎でも読むか~と思ってページを漁っていたらたどり着いた。思わぬ収穫。
- 2025年6月24日〈転生〉する川端康成 1仁平政人,原善読み終わった紙の本@ 自宅大学時代に研究会での発表に使った本の再読。川端康成の引用とオマージュについてを網羅した本で、この世には川端康成フォロワーがこんなにいるのかと驚かされる。(個人的に筆頭はガルシア・マルケスと小川洋子と恩田陸かな。特に恩田陸先生は「夜の底」気に入りすぎ!) このタイプの本、他にも出て欲しいな。志賀直哉とか谷崎潤一郎とか。 私は『眠れる美女』について取り上げたので発表で使ったのはそこだけで、『眠れる美女』以外の章は実は初読。 後半は作家論の話も多くて、かなりボリューミーだし内容も詰まってて面白かった。読まなきゃ読まなきゃと本棚に置いてあって、数年間プレッシャーだった汗 巻末の川端康成作品 転生作品年表が圧巻。 ちなみに、私が川端康成と出会ったきっかけはこの本にも触れられている小川洋子『ミーナの行進』(だから大学でも『眠れる美女』を発表の対象にした)。 転生した川端康成がきっかけだったので、やっぱりオマージュとか引用って、繋ぐ意味でも大切だなーと。 川端文学を読み直し、新たな意味を持つものして生まれ変わらせるために。(帯より引用) GQuuuuuuXでパロディシーンに対して色々と言っている人もいるけど、オマージュや引用ってこれだと思うんだよね。
- 2025年6月23日
- 2025年6月23日草双紙集 (新日本古典文学大系 83)木村八重子読み終わった図書館本@ 自宅春町先生の『古今名筆 其返報怪談』と『悦贔屓蝦夷押領』を目的に読んだ。黄表紙についての本、少ない。すぐに合巻の時代になっちゃうからかな。 怪談……ちょうど読みたいと思ってた!てんやわんやのところ可愛い!面白い。徒然草に触れるシーンがあってドキドキ。狐さん可愛くてドキドキ。白うるりも可愛い!むごいの根岸、とか多分当時の流行語かな?みたいなフレーズを使用していて、『辞闘戦新根』読んだばかりなので春町先生らしいなぁと思うなど。 蝦夷……題名はよろこんぶ!内容も最後まで昆布と数の子。蝦夷錦の話が出ていて、「べらぼうで今やっているところだ…」とドキドキ。土山様の批判の話もあって、こ、これは大丈夫なのか……!?と焦るなどした。 あと、作中に私の研究対象に触れるシーンがあって、すっごく嬉しくなった。春町先生のこと、さらに好きになれて嬉しい。夢のコラボだー! ↑どっちも瀬川菊之丞に触れてた。やっぱり人気だったんかな? 春町の用心深さが災いして政治批判が不徹底な失敗作に終わ(p278)った作品らしく、この後身の危険を冒して鸚鵡~を書いちゃったらしい。そんな…… あと面白かったのは『子子子子子子』雪舟と小野篁を絡めるなんて、私は思いつかないよ。(どっちのエピソードも知ってるけど) 朋誠堂喜三二先生の『太平記万八講釈』も面白かった! 冒頭の序で春町先生の名前が出てくる。 引用「はる町が罪のみ恋川の深きにあらず」草双紙が実録を離れて大人の読み物になったのは他ならぬ春町と喜三二自身のせいだと……ふふ(p228.229) 放蕩宮無理押し親王は偽名だけど他の人物は実名で出演。『陰嚢経』で声出して笑った。あー、面白い。下ネタ嫌いのはずなのにな。 解説を読んで……鱗型屋さんってかなり大きい版元さんだったんだなぁ。寂しいね。
- 2025年6月23日「むだ」と「うがち」の江戸絵本: 黄表紙名作選佐藤智子,小池正胤,有働裕読み終わった図書館本@ 自宅こちらの本は場面解説が詳しくて理解が深まる!!! 時代背景の話もしていて、田沼時代の解説を読みながら英雄たちの選択の田沼意次の回を流し見していたので、面白かった。 江戸文化のこと知ってたら黄表紙本ってもっと面白いんだろうな。>>目黒不動尊は福運利益のお寺で有名だったとか。 春町先生の『辞闘戦新根』を初読。 当時の流行語を知って、くすり。面白いな。でも、読むとなると流行語の意味をちゃんと理解しなければならないので、まずい。とんだ茶釜だけは覚えた。(あてが外れたという意味)四方の赤も覚えた。(飲兵衛?みたいな意味) 牛若丸/鉢かつぎ姫はわかるけど、坂田金平(金時?)と薄雪姫って誰だろ。後で調べる。 春町先生の作品もっと読みたいので借りてきた本頑張って読む。結局は翻刻されてないのも多いだろうから、くずし字だろうなぁ(江戸時代のくずし字が一番苦手なので、しり込み) 今気になるのは、『其返報怪談』! 主人公?が春町先生らしい。 春町先生のこと、もっと知りたいから頑張るぞ~ メモ 金々先生栄花夢では姿の見えない駕籠の中の人物を読者に当てさせようとしたり(夜遊びに行く増上寺の僧)、田舎者の武士が精一杯江戸の風俗めかしたけど失敗してる挿絵を入れて、江戸っ子の冷笑を誘っている…… 引用メモ 新語が現れると、それを理解できるそれぞれのグループが同族的な連帯感を持ち、また、理解できない別のグループはそれゆえに差別感や疎外感を持つ。それは、それらからある程度の距離を保って眺める者にとっては、まことにオモシロオカシク感じられるものである。しかし、それを感じるためには、言語に対して極めて敏感で、しかも差別意識を持たずに興味深く聞くことができる感性が必要とされる。作者恋川春町は、そのような感覚を備えた多才な人物であったと思われる。(中略)まことに不思議で個性的な才能を備えた武士が現れたとしか言いようがない。(p33)
- 2025年6月22日色彩検定公式テキストUC級(2022年改訂版)内閣府認定公益社団法人色彩検定協会読み終わった紙の本@ 自宅会社でSNS運用したり、リーフレットや資料を作るのでUC級を受験。色覚異常の方の見え方や、高齢者の見え方について学べたので活かせるといいな。まず受かりたい。
- 2025年6月22日
- 2025年6月22日色彩検定過去問題集UC級2023年度内閣府認定公益社団法人色彩検定協会紙の本解き終わった@ 自宅
- 2025年6月21日ものの言いかた西東 (岩波新書)小林隆,澤村美幸気になる岩波新書公式アカウントから流れてきた。最近ネットで話題の関西人と東北人の失礼の基準の違い~みたいなやつ、これに詳しく書いてあるらしい。読みたい。
- 2025年6月18日
- 2025年6月14日ショパンを嗜む平野啓一郎気になる
- 2025年6月13日
- 2025年6月12日心理学研究法〔補訂版〕岡隆,高野陽太郎ちょっと開いた紙の本@ 自宅弟が大学で使ってる本。パラパラめくって気になるところだけ読んだ。 暴力番組の影響p20のところが興味深かった。統計とか、数学のことは自分が今ITパスポートの勉強しているから耳が痛い……
- 2025年6月12日大江戸化物細見アダム・カバット読み終わった図書館本@ 自宅写真は鳥居清長が描いたイケメンの妖怪。(『化物一代記』の見越の介、『大江戸化物細見』p89より) 他のページでも劇画調イケメン!! 新編古典文学全集の月報にあったアダム・カバットさんの文章が面白かったから借りてみた。京極夏彦先生の文章があった。恥ずかしながら読んだことがなく、――(ダッシュ)をよく使う人だなぁと。妖怪は十返舎一九や恋川春町や鳥山石燕が作ったものだと京極夏彦先生は記していた。 河童尻子玉の話(十返舎一九のやつ)、かわいい。さらざんまい好きだったから興味でた。 十返舎一九って絵も描けたんかい。味があってかわいい。 ラストの〆に、芥川龍之介とか火野葦平とか、唐十郎とかと妖怪の関わりについての話がちょろっと載っていた。 メモ 『妖怪仕内評判記』は恋川春町作画。署名はないけれど森銑三氏によれば絵も書も春町だそう。奇抜な見た目と穿ちの細かさが春町先生の特徴なんだ。オリジナルの化物とか、当時流行った新型の化物(豆腐小僧)とかも出演させてるって。(p18) 化物が化け比べをする話。 若衆の役者に化けた狐がスケベ僧侶にナンパされそうになっている。ドキドキ。 女に負けて七睾丸(ななふぐり)……女に負けるような意気地のない男をあざけっていう語。 足袋屋さんに行く大の毛足めっちゃ可愛い。
- 2025年6月11日新編 日本古典文学全集79・黄表紙/川柳/狂歌宇田敏彦,棚橋正博,鈴木勝忠読み終わった図書館本@ 自宅6/1放送の大河ドラマの恋川春町先生でちょっと読んでみるかと思って、図書館で黄表紙本や恋川春町先生の本を探したらすぐ借りられるのがこれしかなかった^^; 古典文学全集はそもそも黄表紙本が収録されているものが少ないし(洒落本はよく収録されているけれど、式亭三馬とかだよね……)文学として昔は認められていなかったのかなぁとか思った。漫画的な感じで。 黄表紙本、面白い!しかも、セリフは挿絵の登場人物の傍にあるから漫画みたいなノリで読める!!! 文章もセリフは当時の江戸っ子がこんな感じで喋っていたんだなぁというのが分かって面白い。「うっちゃって」とか「こったぁ!」とか本当に言ってたんだ。 それはそうと故事成語だったり、経文だったり、浄瑠璃だったり、謡曲の歌詞の転用とかもあって、知識のある大人向けの作品なんだと思った。今でも漫画って大人の人が読むし、そういう感じかな。 自分は学生時代~大学で中世の頃の文章を専門に読んでいて、この時期の文章をちゃんと読むのは初めてなんだけど、超読みやすい。滑らかに読めるし、感動しちゃったよ。500年先になると、こんなに違うんだね…… 『金々先生栄花夢』結構短くてびっくり。さくっと読めるんだね。(大河でもそういやかなり薄い)鱗形屋さん凄いね~ 元の作品→後ろの解説の順で読みました。解説も面白ーい! 最後に鱗形屋さんが出てくる話とかもある。面白い。奥付をこうする(版元に挨拶させる)の面白いのでは?今でも編集さんとかのコメント必ず欲しいもんな。 読んだもの、と初心者の所感 ※江戸時代の古文をフィーリングで読んでいるので100%理解しているとは言えない(免責) 月報……『笑いは江戸の華』ねじめ正一/『世に珍しい黄表紙の世界』アダム・カバット/『粟餅の曲づき』菊池昌治 『金々先生栄花夢』恋川春町……読みやすかったし短くて面白かった。初めて読んだ黄表紙がこれで良かった。夢オチ。 『桃太郎後日噺』朋誠堂喜三二……セリフ多め。恋愛話からのファンタジーアクション?話がいきなり複雑になり、困惑。 『啌多雁取帳』奈蒔野馬乎人……今度は地の文が多い。吉原が舞台で実際に松葉屋にいた遊女とか出てきて大河勢ドキドキ。絵が歌麿。終わりの文章がちょっと好き。書くはきつい無駄。(引用) 『従夫以来記』万象亭竹杖為軽……序に春町先生の名前がいきなり!知り合いを作中に出しちゃうタイプ。未来のことを書きながら風刺きかすの、いいね。プウとかピイとかの意味がちょっとピンと来ないな。擬音?神仏習合はガッツリ予言当たってる。移動銭湯は普通に欲しい。 『江戸生艶気樺焼』山東京伝……京伝黄表紙中最高の傑作(解説より)生まれて初めてヤキモチを焼かれてるところ、可愛い。 『江戸春一夜千両』山東京伝……現代でも寓話として流行って欲しい。解説に書いてあったことを鵜呑みにするならやっぱり山東京伝は別の作品に着想を受けたものが多いんだね。大河で言ってたな。 『文武二道万石通』朋誠堂喜三二……前に読んだやつも脚本みたいだなぁと思ったけど、どんどん脚本みたいになっていく。 『鸚鵡返文武二道』恋川春町……晩年の恋川春町の印章、可愛い(盃の中に寿)。地の文が多くて安心する。すごい、BL(と言っていいのか?)のシーンがある。結構生々しい感じの。陰間との馬の稽古のシーン、ドキドキしてしまった。 長くなるのでここで。川柳も狂歌も全部面白かった!案外川柳の方が好きかも。 その他気になったこと。 浜辺黒人さんが斯波氏ってあの斯波?(後で調べる) 黄表紙の方の解説だと恋川春町先生の死因は自殺とも言われているってなっていたけど狂歌の春町先生の紹介だと「自殺した」ってガッツリ書いてある…… 酒上不埒さんの狂歌。お気に入りのやつを引用メモします。p540 "婚礼も作者の世話で出来ぬるはこれ草本のゑにしなるらん" 「ゑ」は「絵」に「縁」を掛ける。草双紙の画工の身である私が、作者喜三二の世話で婚礼が出来たのは、考えてみれば私たちが草双紙の名コンビである縁によっているようだ、との意。この春町にとっての二度目の結婚は、私生活を考える上でも重要な意味合いを持つが、草双紙、就中、黄表紙がこの二人によって大成したことを考え合わせると、一首は更に意味深長な詠となって来るが、いかがなものか。
- 2025年6月11日
- 2025年6月11日アルトゥルと行く!不思議の国・ジャパン【電子特典付き】 (中経☆コミックス)ぺぷり,アルトゥル読み終わったKindle@ 自宅万博で話題になっているアルトゥルさんの本、気になったから買った。あんまりこういう、日本持ち上げ!みたいな本は好きじゃないんだけど、アルトゥルさんのことをSNSで見かけていたから、不快感を持たずに読めた。面白かった。絵も可愛い。 ラトビアのことよく話してるけどジョージアに住んでいるのか、とか、四ヶ国語が話せるのかとか、アルトゥルさんについて知ることが出来た笑 内容については、不思議の国のニポン(ラーメンズ)……での再発見!みたいなのはあんまりなかった。まあそうだよね、海外の人から見たら謎だよね~くらいの話が続いている。SNSでもアルトゥルさんはそれでバズってるし、ファンの人は楽しいかも? エッセイマンガとしての側面で楽しめた。
- 2025年6月11日読み終わったKindle@ 自宅セールの時に購入したものをようやく。地政学という分野に対して、「現在の強者の論理を正当化するための学問」という印象を持っていたから、少し距離を置いて読み進めた。「平和のための地政学」という言葉で、ようやく著者と少し距離が縮まった気がする。 著者の語り口は個性的で、自身の経験や考察が多く含まれているため、面白く感じるところもあるけど、やや気になる部分もあった。(鼻につく感じの……)。ただ、それも含めて学びのある内容だった。 気候や地形といった地理的条件から、民族性、宗教、歴史などを絡めて国家を分析していく手法は、知的好奇心を刺激されまくる。楽し~~~! 一方で、そうやって分類・整理していくことの限界や危うさも、同時に考えないとなと思った。私はやっぱり海外を知らないから、知った気になるの、良くない。 「地政学とは『その国の元首になるロールプレイングゲーム』」(引用) 歴史シミュレーションゲームが好きな人にとっては、こういった思考が身につくのかな。Hoi4、ちゃんとやるかー。 ……それにしても、表紙のデザインだけは、怪しすぎると思う。私はセールでKindleからおすすめされなければ多分買わなかった。(こういう出会いもまた楽しいけどね)
- 2025年6月9日
- 2025年6月8日アイドル衣装のひみつ〜カワイイの方程式〜茅野しのぶ気になる
読み込み中...