このようなやり方で300年の人生を生きていく[新版]
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2件の記録
- えつこま@e2coma2025年6月27日読み終わった20年以上前、てつオさんはその居候生活を綴ったフリーペーパー「居候ライフ」で強烈な印象を私に与えた伝説の人物だが、そんな伝説的人物のトークイベントがあると先日知ったので、そちらを申込むとともに急いでこの本を入手し読破した。 1970年生まれのてつオさんが30年以上前、19歳の頃に訪れた沖縄の旅行記なのだが、こんな旅行記今まで読んだことない。その後の東京での居候生活につながる、野宿生活、または現地で知り合った人に泊めてもらったり。てつオさんがあまりにも自然に現地の人や移住者、旅行者と知り合い、行動を共にする姿にまずはビックリする。いい人ばかりではなくて、むしろヤバい人も多くて、アル中の現地人に首絞めて殺されそうにもなったり…それでもまったくめげないし、いろんな人のいいところ悪いところ、ほどよくスルーしながら飄々と旅を続けていく。私だったら旅先でこんな目やあんな目に遭ったらもう絶対に根を上げるんだけど、そうはならなくて。 さらに10年後に沖縄を再訪したときの、後日談的な内容にも強く惹きつけられるし、まだ昭和な価値観で書かれた日記文中の差別的侮辱的な表現について、編者の皆さんが長めの注釈をつけて解説する真摯な姿勢にも心打たれた。編者が今だからこそ若い人に読んでほしいとする、固定概念ぶっ壊し系の一冊だが、本当、今の若い世代が読んだらどう思うのか気になる。