いいことから始めよう スヌーピーと仲間たちからの生きるヒント

いいことから始めよう スヌーピーと仲間たちからの生きるヒント
いいことから始めよう スヌーピーと仲間たちからの生きるヒント
エイブラハム・Jツワルスキー
チャールズ・M・シュルツ
小関康之
朝日新聞出版
2022年1月7日
2件の記録
  • 表紙とは少しイメージが違い、〈どんなあなたでも寄り添います〉系というより、わりかし〈モラルに厳しめ〉の内容。原書は1988年刊らしいので80年代米国のカウンセリング・自己啓発ブームと訴訟増加の風潮を反映しているのかも。基本「あなたはそこまで悪くないんだから自信を持とう」と自己肯定感を上げましょう的な話であり、〈根拠なく〉自分はえらい!と信じてるようなルーシー(※その他女子たち…そういえばピーナッツシリーズって女子は割と気が強いんですよ)みたいな人はあまり褒められたものではない、というスタンス。 私はそんなルーシーが大好きですけどね。自信過剰でよいじゃありませんか。なので挙げられてる漫画は、ルーシーほんとよいのです。とくに芸術家肌でぶれないという意味で強気のシュローダーとのやりとりは最高ですね。ルーシーはめげないんだもの! 当時の米国ではチャーリー・ブラウンのような人は立場がないと見られてて、人知れずカウンセリングの助けを借りていたのかなあ。精神分析医である著者のクライアントにはそういう人たちが多かったのかもしれません。 でも、チャーリー・ブラウンって今の日本の人たちに訴求するだろうし、あれから米国社会、価値観も少しは変わっただろうから、今の時代にとても合っていると思います。チャールズ・シュルツは時代の先を行ってました。
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