物語を売る小さな本屋の物語
4件の記録
- よつつじ@clover_03082026年1月29日★★★★☆ 幼い頃から『子どもの本屋』を身近に感じて育ちつつもそれを生業とするまでには様々な回り道があり……という著者の半生が綴られた一冊。 記者になりたいという夢に突き動かされて決行した留学、遣る瀬無い営業の日々。様々な回り道をしながらも今に至る道を形作る様を読んで、随分前に読んだ数学ガールの言葉を思い出した。 円は螺旋。同じ所を回っているように見えても、上に上がっている。 夢を見るのも素敵。何かを追うのも素敵。だけれど、今自分が踏みしめている土に少しだけ思いを馳せるのもまた、素敵なことなのかもしれない。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 本は決して特効薬ではない。けれど行き場のない思いやどうしようもない悲しみ、何だか落ち込んでしまっている状況を少しだけ方向転換するきっかけをもらえたりするのだ。 この本の中で特に好きな一節。 確かに本は『読めばすぐ幸せになる!』ものではないが、悩みや憤りに直面した時に「そういえばこんな気持ち、本で読んだことがあるな」と少しその衝撃を和らげてくれる効果があると思う。 カフェ巡りやYouTubeの動画が即座に幸せや楽しさを感じられる西洋医学由来の薬なら、本は全体的に調子を整える漢方薬……みたいな?



