谷間の百合

谷間の百合
谷間の百合
バルザック
石井晴一
新潮社
1973年2月1日
4件の記録
  • 百合小説かと思ったら違った。主人公の独白は終始「なに言ってんだこの自己陶酔野郎は」という感想しかもたらさず、モルソフ伯爵への評価も「おまえがそれを言うか?」という印象しかない。信頼できない語り手型の小説で、最後のナタリーからの手紙におけるザマア展開は、どんでん返しものとしても楽しめた。 「またご自分のこと、いつでもご自分のことばかり」 作中のこの言葉が作品の本質を現していると思う。主人公だけでなく主要登場人物全員、そしてこれを読んでいる自分もまた、いつでも自分のことばかり、そう思わせてくれる面白い作品だった。 筆力があるのは十分に分かったので、次はちゃんとした百合小説を書いてもらいたい。
  • 若公爵
    若公爵
    @wkksbook
    1900年1月1日
    この人みたいに書けたらなぁ
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