シャムのサムライ 山田長政

シャムのサムライ 山田長政
シャムのサムライ 山田長政
幡大介
実業之日本社
2025年8月7日
1件の記録
  • 碧の書架
    碧の書架
    @Vimy
    2026年2月1日
    読了。アユタヤの港、スペイン無敵艦隊の前に豊臣遺臣のあの旗が翻る。このシーンが一番心躍りました。 カンボジアに流れ着いた無気力な奴隷が実は強キャラで、主人公に力を貸し立ち上がるシーンです。登場初期から誰だろーこいつ、と気になってページをめくり、「主君の旗を挿して戦いたい」という希望で出して来た旗が私の期待通りの家紋だったので、カタルシス的な感動がありました。 また、アユタヤvsクメールの、歩兵騎兵に加えて水軍や戦象部隊も登場する大軍同士の戦いの様子も面白く。ちょっとアル戦を思い出しました。 内容としては、武力的な戦いばかりではなく、王位をめぐる権力争いや、豊臣徳川両家が硝石輸入のためにしのぎを削る商いでの戦い、日本の老中や将軍の様子にも多くのページが割かれています。 明の商人やポルトガル傭兵、宣教師などもさらっと登場し、国際色豊かな様子が伺えます。歴史って、縦にも横にも繋がってますよね。 文章の雰囲気は、丁寧に書いているという印象を受けました。 同じ日本人でも各地の訛りを話していたり、シャム語の中でも王族語と平民語が違ったり。ジャンク、ガレオンなどの船についても、帆や船首、船尾の様子など詳細に書いている。細部の書き分けに好感。 一方で、風景の中で寺院が何度も出てくるけれど、シャムの宗教や風習の事はあまり出て来ず。お祭りが1回かな?食事もあまり登場していない気がw書き出したらキリがないでしょうから、取捨選択した結果かもしれません。 総じて、面白かったです。あまり読んだことのない地域の歴史本、堪能しました!
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