

碧の書架
@Vimy
ノンフィクションと歴史が大好物📚ミステリー、オカルトも少々。心躍るのは19世紀倫敦と大航海時代(最近は大交易時代って言うの?)、サイバーパンクにスチームパンク。映像の世紀好きでなかなかのゲーマー、マンガも好きな趣味人。Readsのお陰で推し出版社という概念に辿り着いた。推しは原書房さん✨
- 2025年8月27日1945 最後の秘密三浦英之読み終わった6月に「読みたい」で投稿したこの本。読了したので編集して再掲。7つのルポが収録されており、真珠湾、ミッドウェイ、満州という私も見聞きした事がある話と、八丈島、新潟、マダガスカル、宝塚(歌劇団の卒業生)の、ほぼ初めて知る話でした。「五色の虹」が良かったのでこの本も読みたいと思ったのですが、続きという訳ではないのでこの本だけ読んでも大丈夫です。 どの章も、心に迫ってきます。後悔や悲しみ、虚しさ、のように私は感じましたが、この表現で合っているのか分からないです。ノンフィクションの力はすごい。 おそらく、多くの人が感じるものがあるのは、5章東光丸の悲劇でしょう。八丈島の話で、私はこれを読むまでこんなに巨大な洞窟陣地がある事を知らなかったし、疎開船が魚雷で沈められた事も護衛艦がどのような物なのかも知りませんでした。疎開船と護衛艦、双方から見た当日の話は圧巻です。読んでいて苦しくなります。 私は一旦ここで休憩を挟みました、うるうる来てしまって読めず。こういう時は、短編で少しずつ読めるの所がよかったです。 他の章の内容も少し書きますね。 4章101歳からの手紙は満州の建国大学の卒業生が明かした話で、タイトルの「最後の秘密」に最も相応しいミッションが語られています。戦争という状況を考えれば適切な表現ではありませんが、秘密任務の部分には謎解きのようなわくわくがありました。え…ここであの人に繋がるの…か?って思いました。 7章原爆疎開は、原爆を落とされなかったからこそほとんど記録されず忘れられた新潟の話です。起こるかもしれない事に対して大規模な避難を行うという判断をした点がすごい。今の世ではこういう指示は難しいかもしれないですね。 6章園井恵子の青春は、身近な地名が登場するので私はとても興味深く読みました。都会に出るって大変だったんだな、とか、日常の様子を知る事ができてよかったです。
- 2025年8月24日
- 2025年8月22日
- 2025年8月22日文学は何の役に立つのか?平野啓一郎読みたい欲しい
- 2025年8月19日
- 2025年8月19日魔都の婦人記者ひずき優読みたい欲しい
- 2025年8月19日死んだ山田と教室金子玲介読み終わった
- 2025年8月19日なれのはて加藤シゲアキ読み終わった絵画と土崎空襲の話という部分に興味があり読みました。章ごとに、現在と過去が交互に書かれています。たくさんのプロットが詰め込まれています。 ストーリーに触れない部分で私がいいなぁと思ったのは、主人公と彼女さんと仕事上のパートナーの年下女性の関係でした。 私がこれまで読んだ男性作家が書いたミステリやハードボイルドでは、男性主人公に彼女なり妻なりの女性パートナーがいても、ストーリー上で年下の女性パートナーが登場すると乗り換えたり手を出したりするものが多くありました。 しかしこの「なれのはて」では、同じ部署の女性とばかり一緒に行動しているのに、主人公は最後きちんと彼女さんと共にいます。彼女さんはあまり登場していない上に、むしろ主人公より出世しているにも関わらず。非常に現代的だなーと感じます。 恋愛小説じゃないのでこんな読み方する人あまりいないと思うんですけど、私はその点に好感を持ちました。 良くない点を述べるとするなら、逆説的に、彼女さんのようなキャラクターの魅力をきちんと書ききれていない点かもしれませんwストーリー上の重要な協力者で、「え、これで終わり?」って思った扱いの登場人物が他に2人います。魅力的なキャラが多いだけに、どうなったか知りたかったですね。
- 2025年8月19日黒牢城米澤穂信読み終わった今頃ようやく読了。20Pくらいで「絶対面白い(私比)これ」と確信したし、要らない言葉が文字一つとしてないと感じるくらい洗練されている。 こりゃ賞取って当然と思ったら、本作が直木賞を受賞したのはまさかのW受賞の時…え、これと同時受賞?それはもう絶対読まなきゃ、と、次に読む本まで決まってしまいました。 時代小説の中でも台詞が良い。いかにも当時しゃべっていそうな言葉を使いつつも読みやすい。たまにある戦闘シーンも動いている様が想像できるよう。連作なので、毎回謎解きが入っている点もすごい。時代劇ミステリでこんな事できるんだ…。 歴史上どう展開していくか分かっているにも関わらず、その裏でこんな事があったのかとハラハラドキドキさせられる。結末も当然知っているのに、お願いここはどうか!って願ってしまい、史実通りそれが叶って回収されたことに感動するという、見事にハマり込まされる本でした。米澤穂信さん、恐るべし。 蛇足ですが、面白い戦国時代の話を読むと、信長の野望がやりたくなりますねw黒田家は仮想しかないのが残念。両兵衛で頭脳プレイしましたw
- 2025年8月14日革命前夜須賀しのぶ読み終わった積読をようやく読了。いつもながら世界観に感嘆。東ドイツと音楽を書くためにインプットした事を、一部しか出していないだろうと感じさせます。須賀しのぶさんの歴史小説はそこが好きです。奥行きがある。 主人公が日本人だから、他の国から来ている登場人物と比べて甘ちゃんに感じてしまいますが、読者が共感しやすいようにそうしているのかもしれない…シュタージのような組織の監視つきの日常なんて、ほとんどの人は体験した事がないですもんね。 音楽の話なので、様々なピアノ、バイオリン、オルガン曲が登場します。文字なのに旋律を感じる文章がさすが。 私は、もっと政治的な話も読みたかったのですが、活動家に片足突っ込んだ程度の一介の留学生が介入するのは現実的じゃないと思うし、この物語としてはこれでいいんだと思います。そう、「お前はピアノをやれ」って言ってる皆が正しいw ベルリンの壁崩壊に直接関わっていない部分や、ラストの切り取り方も、だからこの幕切れなんだなって思いました。起承転結の結ははっきりしていない感じです。この後どうしたのかな、あの人はどうなったのかな、と余韻を残すラストが好きな方が向いているかもしれません。
- 2025年8月14日戦場の人事係七尾和晃読み終わった図書館の特集棚で見かけて借りました。沖縄本島南部戦で、人事記録を持ち帰った石井耕一さんのお話です。戦史に詳しい方ならおそらくこの一文で、それがどんなに過酷な事か分かるのでしょう。私は本書を読んで初めて知りました。 ノンフィクションは文字量が多く時間がかかる本が多いように思いますが、この本は文字が大きく行間が広く、物理的に読みやすいです。内容は、不必要に感情を煽るような書き方は避けていると感じます。しかしそれでも、実際に起こった事が酷い出来事であった為に、さらっと数行しかない戦死時の様子に悲しく辛い気持ちになります。 石井さんが遺族と話す時には、感傷的にならず戦死時の様子を伝える事が務めだと考え涙を堪える時もあれば、生存の可能性に縋りたい遺族の気持ちを否定せずに伝えようと微笑む事もある。悩んで当たり前、対応が変わって当たり前と感じました。実に人間らしいと思います。長い時間をかけて遺族に伝え続けた真摯なお姿がそこにあります。 読み終えて、終わったーという感じはしない本です。分からない事は分からないまま、過去から現在まで続いている一部分を見た、という感じ。 記録が残っていない方は、分からないままでいいのかな。知りたいと思う人がいなくなったら、それで終わりなのかな。 私は知りたいと思ったし、戦跡や遺骨はこのままでいいのかな、戦争を忘れるのは平和だから、では済まされないのではないかな…と考えさせられました。
- 2025年8月12日
- 2025年8月6日読み終わった買った近現代史は教科書うろ覚え程度で、もう少し知識を深めたいと思い書店で内容を見ながら選んだ一冊。 読みやすくフラットな立場で書くよう心がけておられる感じが良かったです。 内容はフィリピンに多めにページが割かれており、私は何にも知らなかったんだなと痛感。そんな事しなかったよねって思いたい加害も、ただの数字として死んでいく兵士のことも、冷静に書いてあります。海軍力の比較の部分は、これで中国と国境問題で争うのは怖くない?!と思ったり…。フィリピンのように、戦後賠償を受け入れ、赦してくれた国のことはニュースにもならないんだ思うと不思議な感じです。 インパールの部分では、マラリアのイメージで暑そうだと思っていたのですが、コヒマは高地だから寒いと知りました。現地に直接行ったからこそのレポートが興味深いです。 他の著作も読みたくなったので、買って読みます。 本文中に紹介して下さった多数の書籍や映画も見てみます。
- 2025年8月5日
- 2025年8月3日葬祭ジャーニー 世界の「死」をめぐる、びっくりするような風習と儀式アニタ・イサルスカ,ナショナル・ジオグラフィック,Lonely Planet,高崎拓哉気になる読みたい欲しい
- 2025年8月3日
- 2025年8月3日
- 2025年8月2日粒と棘新野剛志読みたい欲しい
- 2025年7月31日
- 2025年7月31日
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