雑食動物のジレンマ 下──ある4つの食事の自然史

雑食動物のジレンマ 下──ある4つの食事の自然史
雑食動物のジレンマ 下──ある4つの食事の自然史
マイケル・ポーラン
ラッセル秀子
東洋経済新報社
2009年10月23日
1件の記録
  • wug
    wug
    @w
    2025年8月2日
    私はいま何を食べているのか、の問いの探求に対して、著者のやってみる精神がすごい。 牛を一頭購入する、農場で家畜の世話から屠畜までの労働をする、ワイルドピッグを狩猟して解体する、キノコを採集する、鮑を素潜りで採る、塩湖の水から塩を作る(失敗する)、そして手に入れた食材でディナーを作る。 農家や食品企業へのインタビューだけではなく、著者が体験した身体的な感覚、感情も追体験できるような面白さがあった。作ったものの行き先が見えない大規模トウモロコシ農園から、地元にのみ販売する農場を経て、家の近くの森の中で狩猟採集して自分と仲間だけで食べる構成が秀逸だった。 次作の『人間は料理をする』は手に入れた食材を加工すること、この本は加工の前段にあたる食材を手に入れることがテーマなのかなと思った。芋づるで手にとってよかった。
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