精神の生態学へ(上)

3件の記録
- DMK@DMK_penguin2025年5月24日買った読み終わったO先生のゼミで紹介されたベイトソン(のダブルバインド理論)。面白そうな気配を感じて、彼のほぼ一生分の思索をまとめたこのシリーズを読み始めた。 様々な領域を渡り歩くベイトソンは一見何をやっているのか分からない。でも恐らく、彼は当時の細胞や遺伝子の分析へ傾倒していた科学研究の思考法に違和感を感じていて、目に見える物事の構造や相互作用を大事にしていたのだろうなあ。 レヴィ=ストロースが構造主義を唱えたらそれは世界的に大ウケしたのにベイトソンがそうではなかったのは、時代なのか、それとも幅広い分野を渡り歩く彼のステップに人々がついていくことができなかったからなのか。