障害をしゃべろう! 上

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- noko@nokonoko2025年8月12日読み終わった借りてきた心に残る一節「当事者研究」も、決して病気の人たちを回復させるプログラムじゃなく、どんなことがあっても自分を励ます態度、機嫌よく暮らすための一つの手立てとして生まれたようなものです。とにかく失敗だらけ、無駄ばかりやってきましたが、どんな経験でもちゃんと肥やしになっていく。そこでまた人は生きる。成り立つんだなと、そういう手ごたえは持てましたね。(向谷地生良) いまぼくは弱いロボットのコンセプトをいろいろな社会に実装したいなと思っているんです。やってくれる人とやってもらう人、教える人と教えてもらう人、介護をする人と介護される人にも線を引くと、相手に対する要求水準を高めてしまう。サービスを受ける側も受け身だけの存在になってしまい、不寛容の世界が出来上がる。様々な関係に「弱いロボット」を持ち込みたい。弱さで、人の関係性を取り戻したい。(岡田美智男) 衝撃的な事件が起きると、精神障害と犯罪が結びつけられる。ほとんどの精神障害と犯罪のリスクは関係ないことがもう証明されているのに。 むしろ、人の命や財産をないがしろにしてしまうモラルっていうものが犯罪に関係していると言うエビデンス(科学的根拠)がある。犯罪学でビックエイトって言う概念がありますけど、八つのリスクファクターのうちの四つがモラルと関係があり、残りのうちの三つが社会的排除に関わるもので、貧困とか差別ですね。(熊谷晋一郎) 数学は、これまで世界に存在しなかったものを生み出していく営みです。既に知っていることを数学的に表現するだけが、数学ではありません。無限とはこういうことなんじゃないかっていうのを自分で先に決めてしまうと、数学の無限を理解できないと思います。(森田真生)