魔都の婦人記者

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碧の書架@Vimy2025年12月7日読み終わった1930年代、上海租界。好きな人にはたまりませんよねw かわいらしい表紙から想像した以上に、魔都の喧騒や阿片の香りを感じつつ、陰謀に犯罪組織、爆破に銃撃戦と万華鏡のようなめくるめく展開。面白かったです。人死にはとても多いです。 冒険譚、が近いのかな。歴史ミステリという感じもするけど、トリックや動機が云々というものではないですね。展開も、都合よく進む感はあるもののさほど不自然ではなく、よく詰め込んだなぁと思います。 文章を読んでいて感じたのは、汗や垢にまみれた阿片窟の様子も、汚物や死体が転がる道や水路の様子も、売春婦や男娼たちも、汚らしさを感じないという事です。文章では湿度が高くむっとする臭いが描写されてるんですが、何故だか気持ち悪くない…なんか乾いてる感じがする…。 主人公が新聞記者なので、ストーリーとは無関係ながら、この時代に起こっていた実際の事件などもちょこっと登場します。シンプソン夫人が上海にいた時の様子を面白おかしく買いた記事などは、ゴシップってこの頃からあった(この頃の方が酷かった?)んだなぁと興味深かったです。 歴史エンタメとして楽しく読める作品でした。


