裏日本: 近代日本を問いなおす

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- ごとう@goto2025年8月20日読み終わった裏日本とは本州の日本海側の一帯。明治以降近代化(工業化、資本主義化)の進んだおもて日本に対して用いられた言葉。新潟、富山、石川、福井、島根、鳥取を主に指す。 地域的分業の合理化によって裏日本が生まれた。 明治時代では、裏日本は地代、地租を多く取られ、産業革命が起きた地域に人口流出が起きたため、発展しにくかった。お米も表日本に流れ、発電した電気も表日本に流れた。また、洪水が発生した際の復興には国からの助成が出なかった。 高度成長期でも裏日本から表日本への人口流出は止まらなかった。また安価な水や土地を求めて、地方に工場が進出したが、最終組立などの付加価値の高い工場は表日本に、部品加工などの比較的単純な工場は裏日本などが担ったため、分業の形は変わらなかった。