「こんにちは」という話。出会ってしまった怪異に常識というか人間の理で対応して「撃退」するけれど、その結果、人間側がなんかちょっとおかしいのでは、みたいな読後感が残る感じが良かった。

「ラフコリー」という話。実話怪談でタイトルに犬が入っていたり、犬種だったりすると、犬が酷い目にあったらどうしよう、と読む前に身構えてしまうけれど、これはせつな悲しい、でもやさしいような気もする良い犬の怪談だった。昨日思い出していた犬の記憶と合わせると、ちょっと泣きたいな、と思ったりもした。