閑吟集を読む

1件の記録
- shino@wanwan-012025年9月3日読み終わった初読@ 公文堂書店岩波の『閑吟集』と併せて読んだが、こんなに妖しく艶な世界を初めて知った。情景が目の前に湧き立つよう。そんな世界にふと挟まれる清純な歌、滑稽な歌によって練られる独特の雰囲気に惹き込まれる。 59 わが恋は 水に燃えたつ蛍ほたる もの言はで笑止の蛍 90 扇の陰で目をとろめかす 主ある俺を 何とかしようか しようかしようかしよう 282 あまり見たさに そと隠れて走て来た まづ放さいなう 放して物を言はさいなう そぞろ愛ほしうて 何とせうぞなう が特に好き。