運命をひらく山田方谷の言葉50

運命をひらく山田方谷の言葉50
運命をひらく山田方谷の言葉50
方谷さんに学ぶ会
致知出版社
2017年6月1日
1件の記録
  • yoshiaki
    yoshiaki
    @S071100
    2025年9月18日
    地元の偉人の本。 過去、何冊か山田方谷の本は読んだが、言葉を集めた本は読んだことがなかった。 山田方谷とは、備中松山藩の財政再建を実現した人物で、7年で10万両の負債を返済し、10万両の蓄えを残した偉人。 様々な,学問に精通していたが『陽明学』との出会い、到良知等の実践と理論の両方を重んじるかんがえ方に進む。 後の偉人にも多大な影響を与えたと言われている。 有名な言葉に『至誠惻怛』等がある。 知名度はあまり高くないが、実績は凄まじく、まさに物語の主人公のような人物。ただし、全くの聖人というわけではなく、家計が苦しかったり、夫婦関係に悩んだり等、人間的な部分も垣間見える。詳細は別の書籍をぜひ読んでいただきたい。 その中で、本書は名言を解説付きで紹介したもの。 現代語訳しているので、わかりやすいと思う。陽明学の考え方と、方谷さんの慈愛の精神が垣間見える部分が多い。ただし、陽明学に傾倒していることからもわかる通り、当時から考えれば苛烈な表現もある。 現代に置き換えて考えられる内容も多く、何度も読み返しながら落とし込んでいきたい内容だった。 名言集は、その人の生涯(生き様)を知ってからぜひ読んでほしい。 【特に印象に残った名言】 ・それ良知の説や簡高にして、格物の功や切実なり。 良いことをして、悪いことをしないと言うことは簡単で誰でも知っているが、それを実行することは非常に難しい。 ・諫を進むるの臣ありて、容るる能はざるは君の過ちなり、諫を容るるの君ありて、しかも言うこと能はざるは臣の罪なり。 主君の過ちを忠告する臣下がいるのに、それを受け入れないのは、主君の過ちである。また忠告を受け入れる君主に忠告しないのは、臣下の罪である。
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