ポピュリズム大陸 南米

ポピュリズム大陸 南米
ポピュリズム大陸 南米
外山尚之
日経BP 日本経済新聞出版
2023年6月16日
3件の記録
  • 格差の拡大と固定化に反旗を翻したい民衆の人心を掴んだ左派ポピュリズム政権が集票目的、権力維持目的のバラマキ政策に固執し、汚職に走ったり選挙不正に走ったりしてまた民衆の怒りが爆発し今度は右派政権に変わるも上手く行かず…を繰り返すなど。資本主義をいったん是とした時は、第5章に書いてあった通り「大企業や国のかじ取りをする人々に格差や不平等を是正しようという気概がない以上、人口分布で圧倒的多数である低所得者層が立ち上がり、社会主義的な左派政権を樹立させるのは理にかなっている」ということだろうと思う。理念は悪くないと思う社会主義が上手く運用されている例があるのかないのか知りたくなった。 あとやっぱり市民側のリテラシーも重要であるということにはなるのだけど、500年前からの植民地主義が現代まで尾を引いていることを思うとそれを言っても響くわけもなく、あまりに根深く難しい話だった。
  • まめご
    まめご
    @mmg_86
    2026年1月25日
    出たばかりの頃に気になっていた本、タイムラインに流れてきて思い出した。
  • 糸太
    @itota-tboyt5
    2025年11月30日
    日本にいると自然とニュースは欧米もしくはアジアに偏る。これが地球の裏側にある南米となれば、どうしたって縁遠い。 だからだろう。大きな出来事があっても、大雑把な理解だけで済ませてしまう。 そんな時、たとえば「お祭り好きな南米の気質」みたいなのは、私にとって物事を単純化するのにとても都合がよくて、つまり「考え方のデフォルトが違うのだからこんな事が起きるのだ」などと、ほとんど何も分かろうとしていない態度で納得してしまうことが多い。 この本を読んで、そんな「南米気質」の根っこにある前提を学び直すことができた。まずは植民地支配に端を発する格差社会がある。日々の生活がままならない中に差し込む希望の光にも、読書前よりも深い解像度をもって想像を広げられた。 すると不思議なことに、歩んできた歴史が全く異なる日本の中にも、たびたび同じような風景が見つかる気がしてきた。もちろん違う。けれども民主主義を使いこなすうえで、南米諸国から学ぶべき点は数多くある。 外山さんの言葉を借りるなら、「政治を動かしているのは、(中略)顔の見えない属性ではなく、人々の熱意」である。地球の反対側だろうが、その真理は変わることはない。
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