シャルロットの憂鬱 (光文社文庫)

2件の記録
- ちょこ@choco_book2025年9月28日読み終わった感想電子書籍不妊治療を一度休んだ夫婦のもとにやってきた元警察犬のジャーマンシェパードの女の子。 日常や少し日常から外れる事件に巻き込まれたりしつつ、家族として暮らしていく。 この作者の良かったところは妙に動物を擬人化しなかったこと。 客観的に犬の気持ちを察するくらいの描写で読みやすかった。 動物愛護についてが語られる部分もあるのだが、難しい問題だと思う。 不眠に悩む主人公がシャルロットの体温や呼吸、鼓動に落ち着きを見出してぐっすり眠る場面がある。 これにはとても共感する。 亡くなった愛犬の呼吸、鼓動、毛皮、体温にとても癒やされたし安心をもたらしてくれたからだ。 続編を読むのも楽しみ。