グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)

2件の記録
霧@yoruto2026年2月22日買った読み終わったあらすじ ニューヨーク五十三番街の東のはずれに建つグリーン屋敷。そこで、二人の娘が射たれたのを皮切りに相次いで一家の者が殺されるという恐るべき惨劇が持ち上がった。憎悪と嫉妬が渦巻く中で、一家の皆殺しを企てる姿なき殺人者の犯行が続けられていく……⁉︎ 巨匠ヴァン・ダインが、綿密な計算と構成に基づいて書き上げたこの第三長編は、その全作品中、一、二を争う傑作となった。 p404より、抜粋。 「君の言葉は、なんだか、不吉にひびくよ。君がいうとおりに、今度の犯罪の加害者が見つかったのなら、なぜ、社会は適当な刑罰を加えてはいけないのかね?」 「社会が全知全能ならね、マーカム、判決を下す権利もあろう。しかし、社会は無知で、悪意に満ち、洞察力や理解力のあとかたもない。不正を称揚し、愚劣を賛美する。知性を十字架にかけ、病者を牢獄につなぐ。そればかりではない。《犯罪》と呼ばれているものの捕捉しがたい根源を分析し、あらゆる人間が持っている生まれながらの不可抗力的な本能として、欲しないにもかかわらず、人を死刑にする権利と能力とを持っていると思いあがっている。それが君のいう、ありがたい社会なのだよ、マーカム。ーー殺して、皮を剥ぎたいという組織的な渇望に血迷い、いけにえを、よだれを垂らして待っている狼の群だよ、社会は」

