日本のバス問題

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- ワット@watt2025年9月24日読み終わったバスをはじめとした地域交通が、許認可という点から徹底的に行政に縛られていた長い長い歴史があり、それは現在にも通じている。曲がり角を曲がり切れないまま、地域の衰退が深刻化していってしまったわけだ。これからの地域交通としてのバスを考えたら、ビジネスとしての存続はほぼ不可能で、行政サービスの一環になるだろうというのが著者の見立てで、地域公共交通計画を官民でもっと議論する土壌をつくる必要がある。 ハッとしたのは、民間バス事業者は道路の保守整備にはカネを出していない、という指摘だ。バスレーンの設置とか、連結バスの整備といった方法では間に合わなくて、もっと根本的な国のインフラの考え方の整理が先に来そうな気がする。本書ではほとんど触れられていないけど、基本的人権としての移動権について、考えなくては。