しんがり

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- yusjan@yusjan2025年9月26日読み終わった1997年、当時四大証券の一角であった山一証券が突如自主廃業。何も知らされないまま去っていく社員達を横目に、顧客への対応を最後まで行いつつ廃業の原因となった巨額の簿外債務の謎を追ったものたちがいた。企業敗戦のしんがりを務める彼らの物語を小説タッチに描くドキュメンタリー。 10年前の書籍だけど、歳をとってから読むと更に理登場人物の心情が理解できて面白い(メインの人たちは50代)。組織の中で不正をした人たちと、その不正を後で精算しないといけない人たち。企業がその化けの皮が剥がれた時に最後に残るのは頭のいいエリート達ではなくて、誠実さと信念を持つ人たち、という熱いストーリー。実話だからなお凄い