謹訳 源氏物語 二 改訂新修

2件の記録
- 駄駄野@enmr3102024年4月20日読み終わった六条御息所はメディアや源氏の大雑把な説明では「嫉妬深い女性」と紹介されがちだが、本作を読んでるとそれ以上に、体面を気にし、自制心の強くて賢い女性だったのだとわかる。つまりプライドが高い。そういう女性でさえ、むしろ表面上は抑制されているからこそ、感情が暴走してしまう。これは源氏物語の登場人物全員に言えることだが、皆非常に体面を気にする(お貴族様だからね)。しかし、暴走する場面では暴走する(特に男)。紫式部が書いていたのは、表面上取り繕っていても結局は本能に逆らえない人間の姿なのかもしれない。