なぜスナフキンは旅をし、ミイは他人を気にせず、ムーミン一家は水辺を好むのか (ホーム社)

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伊緒@i-o-i-o2026年3月7日読み終わったニューロマイノリティ(ASDなど)である著者が、トーベ・ヤンソンもそうだったのではと仮定したうえで読み解くムーミンの世界。 そういう目線で読んだことはなかったので、とても面白かった。例えば、ASDの見る世界はいつも水の中にいるような感覚がするらしい。だから、ムーミン一家も水辺に住んでいるのではないかと、著者は解釈する。 私も水辺は好きでムーミン谷の風景は好きだけど、ただ子供の頃に川沿いに住んでいたから、という理由な気がする。水辺を好むというのは、ニューロマイノリティじゃなくても成り立つようにも思う。 面白いのは、何が正解かということではなく、ニューロマイノリティの人にはそういうふうに見えている、ということ。トーベ・ヤンソンに対する仮説も、著者の言うとおりかもしれないし、そうじゃないかもしれない。 いろいろな解釈が成り立つのは、ムーミンの魅力だと思う。現実世界もそういうものかもしれない。



あおい@booklover_aoi2025年11月9日読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.11.9読了。 トーベ・ヤンソンが自閉スペクトラム症だったのでは、という仮説に基づいてムーミンを読み解く、という本。 論文に近いのですが、平易な言葉で書いてくれているので読みやすかったです。 作者と作品をどう結びつけるかは難しいところもあると思うのですが、私としてはこういう仮定に基づくとこういう解釈ができるんだ、と興味深く読みました。 ムーミンは物語はあまり深く知らず、キャラクターだけを知っていて、独特な世界観があるイメージがありました。 色彩が暗いことがあったり、みんなが一つのことを一緒にするのではなく、みんな好きなことを好きなようにしてるイメージがあったのは、そういうことなのかも、と思うと面白かったです。 ムーミンが固有名詞ではなく種族名なこともこの本で初めて認識しました。 ムーミンは妖精と聞いたことがあったのですが、正しい名前は「ムーミントロール」で、「トロール」は「あるようなないようなもの」という意味らしいです。 妖精も「あるようなないようなもの」だから間違ってはないんでしょうが、私としては妖精より「あるようなないようなもの」という認識の方がしっくりきました。 妖精だと魔法が使えたり、自然の中にいるイメージがあって、家に住んでいたり、釣りをしたりするイメージがないんですよね…笑 トーベ・ヤンソン自身が性的マイノリティだということも知らなかったので、ムーミンの中に性的マイノリティを想起させる描写があることにも驚きました。 当時同性愛が犯罪だった時代だったからこそ、暗喩として描きたかったのかもしれないと感じました。 ムーミンについて少しですが理解が深まった気がしました。








