それでも僕は夢を見る

それでも僕は夢を見る
それでも僕は夢を見る
水野敬也
鉄拳
文響社
2014年3月18日
2件の記録
  • いずも
    いずも
    @izumo_izumo
    2025年10月11日
  • いずも
    いずも
    @izumo_izumo
    2025年10月5日
    <追記> 図書館に本を返そうと一週間ぶりに本を読む。 図書館で涙を流した。 **** 僕の口癖は、つまんない人生だな。何もかもが自分の思いどおりにならず、何をやっても空を仰ぐようで、虚無感が心を侵食している。そうやって、つまらない人生を正当化して、自分を可愛がる。何十年も続く儀式のように。 終わりがない呪文だということも分かっている。吐き出した言葉のように人生が転げ落ちていることも実感している。夢なんて持てる自信も余裕も無い。夢が叶わないことは知っている。せめて才能があればと自分に希望を託すのも疲れた。疲れ切った。 人生は線香花火のように一瞬の輝きを見せては、地に落ちるのだと思っていた。その輝く時間が僕は短く、光も朧げだったのだと、自分を振り返る。あー、これ以上、何を自分に期待できるのだろうと。 僕はこの本を読んで、目尻が熱くなった。あー、生きていいんだと、生きることこそが希望であり、光なのだと。足りないものを補うことは幸せに近づくのでは無いのだろうと、思った。 夢。なんて幼稚で現実的で無い妄想。この世界は虚構でしかない。そう思って僕は自分の人生に折り合いをつけようとしている。社会はそのような一面もあると思う。ただし、それだけでは無いかもしれない。 夢はいつも輝いている。僕も光を放っている。
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