母性のディストピア 2
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万願寺@manganji_2025年11月18日読み終わった『庭の話』でその著作を初めてきちんと読んだ宇野常寛さんの、戦後論、戦後アニメーション論。最終章の理解がたいへん難しかったが、最後の宇野さんの決意や富野由悠季監督とのインタビュウ、またこれからの展望(『遅いインターネット』計画に続く)を読み終えて、ひじょうに明るい清々しい気持ちになった。なっている場合ではなく現実はさらにヒートアップし、インターネットはさらにしょうもなくなり、宇野さんは今も闘っているのだが、このネットワーク社会を生きる上で考える道筋のようなものをもらえた本だった。愚直に、正攻法で、現実をよくしていくしかないのだと、そう思わされた。