絵の奥行きが凄かった。 そこに到達する時間の深さがかんじられる。 そして人じゃないものにあって欲しい醜悪さと美しさが両立している。 設定に込められた浅ましさと欲の醜さと哀しみをどうまとめていくのか続きが楽しみ。 焦らず一コマ一コマを読もうと思える作品は久々。

閉塞的な世界 植物と建築の描き方 コマ割り 人間の表情 言葉 どれをとっても説得力があるというか、筆力に圧倒されました。 P189〜190 松野スミが“霊花”となった父親に対して言った 「あの暴力だけがどうしても許せない。あなたが絶対間違ってる。」、トーシローに対して言った「訳して伝えてよ!!!これだけは「言わ」なきゃいけない。私の一人相撲で終わらせたくないの!!!」が頭から離れないし心臓がギュッてなった。 許せない気持ちは呪縛でもあるんだな。