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フジワラ
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@hujiwara2
フジワラです。余所では狸丸です。
  • 2026年8月26日
    シビラの書
    シビラの書
  • 2026年8月26日
    タール・ベイビー
    タール・ベイビー
    トニ・モリスンの表現には独特の激しさがあって時々おいていかれるくらいなのだけど、感覚でしかなくても掴めた時には有頂天になってしまう。 女性の存在感を表すのにその目のことを「睫毛を燃やしつくしてしまった」なんて、咄嗟に飲み込めない言い表し方だ。 話もまるで容赦がなく誰もが安寧を得られないのに「正しい」としか思えない。
  • 2026年8月26日
    夜・夜明け・昼
    夜・夜明け・昼
    これはいけないと思った。残虐で深い苦しみを覚えるべき件なのにあまりに言葉が整っていて詩のように美しかったからだ。 戦争は苦しむ他人をずっと見せつけられる点でも心が壊れる。 戦争が終わっても戦後は終わらないという言葉を思い出した。
  • 2026年8月25日
    警察官のための死体の取扱い実務ハンドブック
    前に読んで面白かったけどこれはほんまにそうなんか?と何ヵ所か疑問があったので読み返した。 空気塞栓に関して反論は載せてあるものの死亡可能性について言及してある。 私は専門家ではないので論文などを調べた結果だがこちらと数値がかなり違うのと「空気を入れれば死ぬと思う人が多いことからして危険な行為とするのが社会通念とすべき」という判決を引用している。実際の死亡可能性ではない。 なので警察官の手順が分かる資料としては使えるかもしれないが実際の毒物などの機序は自分で調べた方が無難であるように思った。(硫化物についても腐った卵のようなという表現だし)
  • 2026年8月25日
    文盲
    文盲
    フォロイーさんが薦めておられたので読んでみた。 悪童日記と同じくらいあっさりとした文章。 この簡潔な表現の中に胸に詰まるものがあるのは悪童日記と同じ。 子供たちから問われたら「知らない」とは言わない「調べてみるわ」 私はこの語を敵語と呼ぶ。 私の中の母語を殺している。 でも最後に 成り行きによりこの言語が私に課せられた。フランス語で書くことを引き受けざるを得ない。 これは挑戦だと思う これが故のこの題名だったのだと思うと前を向く逞しさ以上に語られた経験が重かった。
  • 2026年8月23日
    ある男の聖書
    ある男の聖書
    「自分の言葉を失いオウムが人真似をするように受け売りの話をする」 最近AIで色々任せることができて良い!楽!みたいな投稿をみるのだが、資料を探したり精査するのは思考の整理につながるので無駄とは言えないのでは?と思っている。 委託しても問題ない部分もあるだろうが外注してはいけない思考を手放すとこうなるのでは?と恐怖を覚えたのがこの箇所。 文化大革命ほど苛烈ではないが今の日本に被るような情景が色々と出てきて青春を感じるどころか重くてやりきれなかった。
  • 2026年8月22日
    書架の探偵、貸出中
    書架の探偵、貸出中
    ジーン・ウルフならこういう終わりもあり得そうだなと思ってしまった。 ただ最後の「未完」の文字に途中にあった「未完のまま残していくことは避けたい」という件を思い出して胸がしんどくなった。 それはそれとして言葉使いがやっぱり好き。 「元は遺体をおおうシーツだった白いロングスカート」 こんな湿度の高い表現なかなかない。
  • 2026年8月20日
    ステラ・マリス
    ステラ・マリス
    マンハッタン計画について人類史上最も意味のある出来事のひとつとあるが、正直同意しかない。 あの知性集団がなければ量子力学はうまれなかったとすら思うからだ。 あの知性の集まりは知性エクスプロージョンともいえる知の大進化を生んだ。 アリシアは言葉は人間がでっち上げたもの、知性は数学的だと言っている。 数学は自然を表す言語のひとつだとは思うが、言葉を否定することで言葉の思考も受け付けていないのではないかと思う。 その齟齬が彼女をここにこさせたのではないか。いくら生まれながらにして正義を知っている、本能による理解を提示していても他人との関係性を維持していくのは困難なのは分かりきったことだ。 この終わりは当然のように思う。 表れるキットは量子なんじゃないだろうか?スピンしてるし。 対になる話を読んでないのでひとまずこちらの話だけの感想を。
  • 2026年8月20日
    火葬人 (東欧の想像力)
    火葬人 (東欧の想像力)
    湿度が高いキャラがしんどかった。怖いより気持ち悪い。 ただ葬列を蛇に例えるシーンは生臭さだけでなく一気に視界が拡がって美しかった。映像化されたのも納得。
  • 2026年8月20日
    ヌメロ・ゼロ
    ヌメロ・ゼロ
    エーコにしてはカジュアルで読みやすかった。報道の心構えというより詐欺講座のようだった。
  • 2026年8月19日
    書架の探偵
    書架の探偵
    「死者の代弁者」を思い出した。依頼のもとになった人たちの為人をゆっくりゆっくり掘り下げていくかんじが。 ただ死者の方は静かに苛烈だったけど、書架は自らの望みを開示していくところが抜け目なく人間臭く普通の人のお話だった。 全然超能力も異能もない。普通の範疇のお話。ただ、本が愛おしいという感情が湧きだしてくる。 ずっと本が核にあったせいだろうな。本が本であることの意味を考えてしまう。
  • 2026年8月11日
    パレスチナのちいさないとなみ
    こちらの写真の中の笑顔を見て、同じ表情になれなかった。 口座引き落としで募金しているが、はやく募金をしなくて良いようになって欲しい。
  • 2026年8月10日
    老愚者考―現代の神話についての考察
    老愚者考―現代の神話についての考察
    「夜中の12時に自動車のトランクに死体を入れてもってきたときに相談に乗ってくれるのが友情である」と「大人の友情」に載っていて、グッゲンビュールの講義で聞いたとあったので読んでみた。 とりあえずこの本にその件はなかった。
  • 2026年8月10日
    アサイラム・ピース (ちくま文庫)
    前提なくはなしがはじまるので、不条理感が物凄い。でも最後まで読んでしまった。 「私はこの古代の石の建造物にはいりこんだ異物」 家にいることをこんな安らぎと対極の表現を使う。 でも情動そのままの行動を書くにも冷静に不快な臨場感が沿っている。 嫌いだけどやめられないってこういうことなのかもな。 「氷」を読んだときより疲弊した。 題名の並びに悪意をみてしまった。これはキツいです。
  • 2026年8月9日
    美しき廃墟
    美しき廃墟
  • 2026年8月8日
    アニルの亡霊
    アニルの亡霊
    映画や舞台では「間」が結構重要な役割を果たすものだが、小説はそうはいかない。字で埋め尽くすから間を与えられる確実性はない。 「いい映画。音楽が殆どなくて沈黙にものを言わせている」 この作品はこういう言葉で自分の思考に組み込む咀嚼の時間を使わせることで間を生んでいる。 大量虐殺の調査という血腥い話なのに淡々と情動を感じさせない文章が浮世すら忘れさせてくれる。読めて良かった。
  • 2026年8月6日
    終わりと始まり
    終わりと始まり
    なんて獰猛な作品だろう。 「なんという幸せ 自分がどんな世界で生きているか 知らないでいられるのは」 容赦がない。 でも題名の「終わりと始まり」とあるようにどの作品も終わりを突き付けてくるわりに始まりをおいてくれている。 漲るモノを感じる。 最後の方に記載されている講演会のときの「 『わたしは知らない』という言葉を大事なものだと考えています」という件は大人全てに対しての戒めだと思う。
  • 2026年8月6日
    澱み
    澱み
    この題名が中身と見事に合致している。色彩も人間も澱みの中で動いている。 言葉のリズムがよくてずっと声に出して読んでしまう。 「幸福が私たちの頭を噛み切っている、こんちくしょう、幸福に私たちの人生が食いちらかされるんだ」 閉塞感はない。でも見通しもない。そこにあるものを並べてみせることで底なしであることを表現する。 「お母さん、あなたが孤独なのは誰が見ても分かるわ」 淡々と容赦がない。
  • 2026年8月5日
    その日の予定――事実にもとづく物語
  • 2026年8月5日
    国のない男
    国のない男
    「~指導者たちは何百万もの人々に対してきわめて非人間的な扱いをしてきた~貧乏人はどこにでも送り込んでしまえ。どんないやなことでもやらせればいい。それが簡単でいい」 まさに今の日本の政府の思考ではないか? それに対する答えが 「指導者は人の命を救うことに興味はない。彼らにとって重要なのは耳を傾けてもらうことだ。素直に聞いてくれる人がいる限り、どんなに愚かな考えでも続いていく。彼らが憎んでいるのは賢い人間なのだ」 賢くあるのはちょっと無理な気もするので、せめて素直に聞いているだけの愚か者になるのを避けよう。
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