老子

3件の記録
- CandidE@araxia2025年9月24日読み終わった論語を読み、次に老子を読む。 論語は関係の内側に秩序を、すなわちルールと姿勢を示し、老子は関係の外側の流れに身を委ねる知恵を説く。どちらも過剰を抑制することが目的となり、孔子は礼で調整し、老子は道・自然に戻す・還す。過剰は、自然を人工的に加速させた結果のねじれ。 個人的には、以下の章を、 歸根第十六 → 去用第四十 → 道化第四十二 → 象元第二十五 → 俗薄第十八 → 還淳第十九 → 異俗第二十 → 論德第三十八 → 歸根第十六 … とループして読むのが心地よい。すなわち、 観法(ものの見方)→ 運動則(変化の法則)→ 生成手順(生成のプロセス)→ 運用原理(実践の原理)→ 社会診断(現状分析)→ 制度の断捨離 → 心の断捨離 → 理論図解(全体像の把握)→ 再度観法へ … と螺旋を描き高みに登っていく無限の弁証法。疲弊した心と脳にやさしいのに、一方で容赦がない。これもまた過剰かな。 老子には浪漫がある。