バクトリア王国の興亡

バクトリア王国の興亡
バクトリア王国の興亡
前田耕作
筑摩書房
2019年3月7日
2件の記録
  • 薄荷
    薄荷
    @peppermint
    2025年4月27日
  • もくず
    もくず
    @mokuzuuu
    2025年3月28日
    大昔、今からすると中央アジアと考えられているヒンドゥークシュ山脈とアムダリアの間にはアレクサンダー大王率いる遠征軍が到着し、ギリシア人の国家が建てられた。これをグレコバクトリア王国と言う。そのバクトリア王国の歴史を語る話である。最初はアケメネス朝に支配された彼らがアレキサンダー大王の支配下に入る。アレキサンダー大王の妻はバクトリア人だったと言う。そこでアケメネス朝とギリシャの混融が始まる。アレキサンダー大王の後継者たちの流れを継ぐグレコバクトリア王国はギリシャ文化を保持しつつもインド文化に吸収されていき、最後、遊牧民に滅ぼされてしまう。 宗教も様々で、ゾロアスター教からギリシャ神話の神々へ、そして仏教へとつながっていく。そんな中で生まれたガンダーラ美術の美しさは、本当に目を見張るものがある。 ただ、実はかなり本書は難しい。グレコバクトリア王国のことを知りたくて、本書を開いたのだが、グレコバクトリア王国の記述はあまり多くなく、アレクサンダー大王やアケメネス朝のことについてかなりページを割かれているため、正直言ってどこの国の話をしているのかよくわからなかった。 とはいえ一読の価値はある。
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