侯爵令嬢アリアレインの追放(下)
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- fuji02@fuji022026年1月7日買った読み終わったラノベの定番化した設定は時代劇と同じ(導入コストが低い)と一部で言われており、いっときやたら悪役令嬢ものを読んだなぁと思いながら、久しぶりに読んだラノベ。上巻から下巻までの間がそれなりに空いていたので中、下巻はまとめて読んだ。 とりあえず良い点は、ラノベの中では貴族・王族・高位聖職者への敬語・謙譲語の使い方に違和感がない、地の文が読みやすいところ(とても大事)。 うーん…上巻はちょっと毛色が違って能力の高い傑物お嬢様の戦記・軍記物になるのかな、という期待があったのだが、中盤から勢いというかテンポが悪くなり始めた。ラノベの悪癖(と勝手に呼んでいる)同じ出来事を別視点で語る流れや、それぞれキャラの心情が全部書かれてしまう流れになり、かなり設定を細かくしていたであろう軍事に関する謎解きパートの部分の驚きが前章での説明のしすぎて意外性が無くなっていた。そこは読者もビックリしたいところなんですよ〜! あと、作者の全てのキャラクターへの思い入れが強くなってしまったのか、悪役・敵役的存在が居なくなっていた。え、結局なんで婚約破棄から始まったんですっけ? ビックリしたのは最後急にそれぞれのキャラクターの略史が始まったこと。歴史研究者のいうところでは、みたいな書き口で後日談が語られる。懐かしの平成少女漫画ばりのエンドの後に、やっぱり軍記・歴史物好きなんですよ〜という感じでモブに近いキャラまで語られる。えっ、伏線の回収ここでやるんですか?どこいったかと思ったよ〜。 最終的に内大臣のおじさんが一番成長して頑張りました感に印象を持ってかれてしまい、主人公の令嬢のキャラが私にはよく分からなくなりました。 web版読んで書籍版読んだ人の感想が聞きたいですね。初単行本だそうなので作者頑張ってほしい。編集さんはあんまり話を引き伸ばさないであげてください。