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fuji02
@fuji02
  • 2026年1月10日
    隠居おてだま(2)
    前巻『隠居すごろく』を読み直してから2巻に突入。人情もの時代小説としてキャラクターが良い。前巻、やや説教くさいかなと思ったものの、隠居の祖父が孫を諭す流れがあるのですんなり入ってくるようになる。いわばスクルージー的な話なんだが、2巻からはキャラクターの成長とともに関係性が変化していくので続きものとして面白い。 ページ削減なのか、章立てのタイトルにページを使わず途中で章題が入ってくるのは少し慣れない。章扉があった方が場面転換は分かりやすい気がするが、全体が続いていて章が独立しない構成だから良いのかな。
  • 2026年1月7日
    侯爵令嬢アリアレインの追放(下)
    ラノベの定番化した設定は時代劇と同じ(導入コストが低い)と一部で言われており、いっときやたら悪役令嬢ものを読んだなぁと思いながら、久しぶりに読んだラノベ。上巻から下巻までの間がそれなりに空いていたので中、下巻はまとめて読んだ。 とりあえず良い点は、ラノベの中では貴族・王族・高位聖職者への敬語・謙譲語の使い方に違和感がない、地の文が読みやすいところ(とても大事)。 うーん…上巻はちょっと毛色が違って能力の高い傑物お嬢様の戦記・軍記物になるのかな、という期待があったのだが、中盤から勢いというかテンポが悪くなり始めた。ラノベの悪癖(と勝手に呼んでいる)同じ出来事を別視点で語る流れや、それぞれキャラの心情が全部書かれてしまう流れになり、かなり設定を細かくしていたであろう軍事に関する謎解きパートの部分の驚きが前章での説明のしすぎて意外性が無くなっていた。そこは読者もビックリしたいところなんですよ〜! あと、作者の全てのキャラクターへの思い入れが強くなってしまったのか、悪役・敵役的存在が居なくなっていた。え、結局なんで婚約破棄から始まったんですっけ? ビックリしたのは最後急にそれぞれのキャラクターの略史が始まったこと。歴史研究者のいうところでは、みたいな書き口で後日談が語られる。懐かしの平成少女漫画ばりのエンドの後に、やっぱり軍記・歴史物好きなんですよ〜という感じでモブに近いキャラまで語られる。えっ、伏線の回収ここでやるんですか?どこいったかと思ったよ〜。 最終的に内大臣のおじさんが一番成長して頑張りました感に印象を持ってかれてしまい、主人公の令嬢のキャラが私にはよく分からなくなりました。 web版読んで書籍版読んだ人の感想が聞きたいですね。初単行本だそうなので作者頑張ってほしい。編集さんはあんまり話を引き伸ばさないであげてください。
  • 2026年1月1日
    吸血鬼と愉快な仲間たち 7
    吸血鬼と愉快な仲間たち 7
    年末年始の漫画一気読みに購入。 懐かしの羅川真里茂さん。『赤僕』を子供の頃に読んでいたので本当に久しぶり。相変わらず漫画が上手くて、読みやすい。原作付きなので少し印象が違うが、懐かしの少女漫画を読んでいるような安心感で楽しく読めた。ほんのりBLなのもありがたい。そんな急に濡れ場とかいらないんですわ!くっついてく過程が楽しいんですわ!花とゆめに育てられましたから!
  • 2025年12月19日
    わたしを離さないで
    わたしを離さないで
    前情報なしで読んで積んでいたらXの映画紹介でネタバレされてしまい、ぐぬぬ!となったので先日読みきった。翻訳が上手くてテーマと1人語りの文体でもスルッと読める。解説の通りまさに「抑制のきいた」文章というものを突き詰めるとこうなるのか、と感じる。「ざりがにの鳴くところ」を思い出した。SFのような設定だが「ざりがに〜」のように驚きの最後とかはなく、それでいてSFの後味の悪さのようなものもなく、独特の読後感だった。
  • 2025年12月18日
    古本食堂
    古本食堂
    古書店の街神保町に行ったことがあると、あの独特の街の雰囲気が味わえて面白い。キャラクターも良いが、食べ物の描写と本の引用が詳細なのに、キャラクターの外見はなんとなくぼやけて感じる。それぞれの内面や性格が良いので、続編で掘り下げられてもっと鮮明に登場人物たちが立ち上がってくるかな〜と期待。クリスティのくだりはファンとして嬉しい。池波先生の話も。
  • 2025年11月8日
    志記(一) 遠い夜明け
    待望の新シリーズ!本屋で見つけた時、飛び跳ねたくなるような気持ちで手に取った大好きな作家さん。この作家さんは時代小説でシスターフッド的な人間関係を書いてくれるのが嬉しい。今回も女性の2人主人公のようなので、今後の展開が今から楽しみで仕方ない。 切った張ったや侍の矜持やら捕物やら、かと思えば身分違いの恋や内助の功や遊女花魁などの定番の時代小説キャラクターではなく、この時代に自分の足で立つ女性たちが活躍するのが大好き(いや、鬼平や御宿かわせみや回向院の茂七だってもちろん大好きなのだが)。元気のない時は『みをつくし料理帖』と『商い世伝 金と銀』を読み返しては毎回泣かされている。今回はファンに嬉しい仕掛けもあって、なんだかまた泣けてしまった。
  • 2025年11月6日
    ババヤガの夜
    この作家の本は初めて読んだ。文章も読みやすく展開も早く、構成の仕掛けも面白い。何より主人公がめちゃくちゃ強くて良い。純粋にフィジカルで強い女性主人公(チートや特殊な職業ではない)というのは珍しく感じた。ごりごりのシスターフッドかと思いきや、という仕掛けも意外性があって自分の思い込みを気付かされるのが良かった。 2時間ほどであっという間に読み終わってしまい「ああ〜、終わっちゃった…」と溜息を吐きながら、見晴らしのいい窓の外を見た。海はないのにちょっと泣いた。
  • 2025年11月5日
    「好き」を言語化する技術
    推し語りの入門編的な内容。文章も読みやすく、書き方の要点もまとまっている。ものすごく学びがあるか、と言われるとなにかしらの創作をしたことのあるオタクやTwitter廃人には思い当たる節のある話という感じ。でも文章のブラッシュアップは大切だよね、Twitterで垂れ流さずにね…と反省は出来る。勢いで書くと燃えることもあるもんね…。
  • 2025年10月9日
    努力は仕組み化できる 自分も・他人も「やるべきこと」が無理なく続く努力の行動経済学
    継続が苦手なので読んでみた。時間管理系で流行った本も以前読んだが、なぜかしっくりこないというか、「それが出来たら苦労しないんだよな〜」という気持ち。習慣化も苦手だし、報酬系や罰則系の設定も自分で決めるとほぼ機能しないので、外圧で決めた方が動くけど、それはつまり必要に駆られなければやらない、という事なので……。ハウツー系に触発されないタイプなので、読み物知識として読みきりました。うーん…。
  • 2025年9月30日
    文庫版 近畿地方のある場所について(1)
    読み終わった単行本を友人にあげたら、友人から文庫が帰ってきた。文庫化で内容が変わる本は初めて。ホラー…ホラーか…?うん?いやホラーだな??なんか随分後味が良くなるように改変されたな…?という感じ。さすがに映画は見なくてもいいかな…。
  • 2025年9月25日
    ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる
    これを読むためにまずメアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』読まないと、前提がわからぬまま進んでしまう。とりあえず積でる。
  • 2025年9月22日
    ここはすべての夜明けまえ
    文章上の仕掛けも上手く、起こってる事象は辛いのに淡々とした「彼女」の話し言葉の書き口には暗さがなくて、最後は泣いてしまった。とても良かった。デビュー作とは末恐ろしい。積読チャンネルで知りました。ちゃんとバリューブックスで買いました(笑)
  • 1900年1月1日
    虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
    なんかSF読みたいな…、という時に本屋でSF特集棚があり、名前だけは知っていたこの本を手に取った。出だしを数行読んで「とんでもない本だ…」とすぐにレジに持って行って、のめり込むようにあっという間に読んだ。何日か伊藤計画のことばかり考えて、作家の他の本を本屋で手に取っては「でもまだこの本の余韻を味わいたいから…」と棚に戻し、分厚い『三体』の並んだ本棚の隣で漆黒の存在感を放ち続けている。たぶんもう手放さないだろう本に久しぶりに出会った。 ちなみに『プロジェクト・ヘイル・メアリー』と違って全然大丈夫じゃない方(?)のSFです。
  • 1900年1月1日
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 下
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 下
    SFどうこうじゃなくて話として面白いからお読みよ!と勧めてもSF小説の謎のハードルが邪魔して読んでもらえず、ほぞを噛む思いで人に勧めている。映画の予告第二弾?が出たので「今だ!今しかない!年末年始に読んでくれ!大丈夫なSFだから!!」と相手の鳩尾に押し込む勢い。『三体』より読みやすいし『三体』より短いから!!
  • 1900年1月1日
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 上
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 上
    早川さんがAmazonで半額セールの時に上下まとめ買いであっという間に読んだ。映画のネタバレを踏む前に本としてのプロットの見事さを体験してほしい。体感してほしすぎて映画公式アカウントが「読むまでこのアカウントはミュートして」と言い出したのは面白かった。SF用語の分からないところなどわからないまま何となくで突き進んで良いので映画の前に読んでください。
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