音楽入門 伊福部昭編

2件の記録
- 0kcal@0kcal2025年4月21日読み終わった1950年頃に書かれた音楽鑑賞に関する入門書らしい かなり昔に書かれた内容にも関わらず、納得できる部分が多く、基本的な構造は50年でそんなに変わっていないのだなと思った 個人的に面白かった観点(意訳) ・音楽を音楽単体として正しく聴くことができなくなっている。音楽を音だけでなく、歴史、宗教、思想、文化などと紐づいている状態は、純粋な音楽鑑賞ではない ・音楽が正しく音楽と定義された歴史の始まりは不明 ・刺さる音楽とは、聴衆の記憶の中に、音楽から連想できる情景があるとき。逆にうまく連想ができない音楽を、刺さらないと表現しているだけ ・音楽そのものに達成目的のある効用音楽は、その目的を達成出来なければよい音楽とは言えない ・音楽の3つの要素は律動、旋律、和声 ・ルネッサンスの音楽は音楽の歴史の発展や以後の音楽に何ら影響を与えない、本質的にはルネッサンス音楽はなかった