先日、『アイヌ神謡集』を読み直すことになり、それに合わせて購入し、読了。 『ゴールデンカムイ』でアイヌ語監修にあたった中川裕さんの手によるもの。文化的な背景から原書を読み解いてくれのでわかりやすいのがありがたい。 「アイヌの人々はありとあらゆるものに魂があると考えます。」（P14）。万物に精霊が宿るという点で、古代のアニミズムのようなものだと理解していたけれど、本書では「ただ、---」とつづく。アイヌにとってのカムイの考え方が一段深まった。 「銀の滴降る降るまわりに」の興味深い解釈もありました。