
昼寝ねこ
@hiruneko
2026年3月3日
僕の悲しみで君は跳んでくれ
岡本雄矢
かつて読んだ
高校の文化祭で音楽ライブを開催したバンドメンバーとその仲間たち。卒業後7年が過ぎ、その時の学校広場が閉鎖されてしまうと聞き復活ライブを計画する。まだ終わらない青春ストーリーが読んでいてとても心地よい。生徒も先生もみんな青春している。難を言えば主役級の登場人物が何人もいて誰にポイントを絞っていいかわからない。また登場人物のエピソードを盛り込み過ぎてひとつひとつが浅くなってしまったのも残念。後半の展開は思っていた流れとはかなり違ったが、こういう展開もアリかなと思った。ときおり出てくる北海道弁に和んだ。
物語中にいくつも伏線が張ってあり技巧を凝らしているのがわかる。必ずしも全部回収しきれていないのが残念。いっそ物語を人物別の連作形式にして最後の物語で伏線回収した方が伏線が生きたかも。そういうスピンアウト小説があってもいいかな。小説自体は面白かったので次回作も期待しています。

