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昼寝ねこ
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@hiruneko
最近読んだ本のレビューは別な読書アプリ『読書メーター』の方に記録しています。 『Reads』では過去に読んだお薦め作品を中心にupしていきます。 読書メーターとReadsではタイムラインに流れてくる本がかなり違うのが面白いです。読メはベストセラーなどのメジャーな本が多いけどReadsはちょっとマニアックかな😄
  • 2026年4月2日
    フェスタ
    フェスタ
    日高の弱小牧場に生まれた期待薄の競走馬カムナビが中央競馬の大舞台で活躍する競馬ファンの夢が詰まった物語。フィクションだが祖父(ステイゴールド)や父(ナカヤマフェスタ)は実在の競走馬。血統は悪くないが祖父や父の癖馬ぶりを受け継いだ暴れ馬を、関わった人たちが愛情を注いで大切に育てていく。日本のG1レースからフランスの凱旋門賞に挑むカムナビ。すべての人たちの夢を背負ってサラブレッドが疾走する。ちょっと出来過ぎだが夢なのだから素直に感動すればいい。更にその夢が次の世代に繋がっていくエンディングもとても良かった。
  • 2026年3月31日
    いつもの木曜日
    いつもの木曜日
    『木曜日にはココアを』のスピンオフ作品。小説のようなエッセイのような絵本のような、青山美智子さんらしいほのぼのとした世界観に心が和む。読む順番としては、この本から始めて→『木曜日にはココアを』→『月曜日の抹茶カフェ』と繋げていくのが良いようだ。もちろんどこから読み始めても問題ない。気になったら中断したり戻ったり、また別の本を読み直したりすれば良いのだ。そういうユルい本との付き合い方も青山さんの読書には似合っている。ロルフさんのマーマレードサンドイッチが食べたいなあ😌
  • 2026年3月28日
    木挽町のあだ討ち
    直木賞&山本周五郎賞のW受賞作。時代物だが現代物と同じような感覚でスラスラ読めた。江戸の寛政期(松平定信の時代)木挽町で起きた仇討ちの顛末を目撃者の芝居小屋に関係する町人や元武士たちが語り明かしていく。同時に語られる当人たちの生き様が波瀾万丈で胸を打つ。ネタバレはダメなタイプの話だと思うので詳しくは書けないが、仇討ちの謎が徐々に解かれていき、最後に真相が明かされたときには登場人物や舞台設定がすべて繋がって思わずヤンヤの拍手喝采だった。 ちょうど今、映画上映されているので(令和8年3月28日現在)近くでやっていれば観に行きたいと思っている。
  • 2026年3月26日
    夏のくじら (文春文庫)
    高知の「よさこい踊り」の物語。東京の進学校から高知大学に入学した篤史は従兄弟の多郎に誘われて新設の鯨井町チームに参加する。高知は祖父母や従兄弟たちの暮らす町だ。篤史は四年前にも「よさこい」で踊った経験があり、そこで出会った年上の女性を忘れられずにいた。初めはシブシブの参加だったが、しだいに「よさこい」の熱気と渦に巻き込まれていく。踊り手の努力や後方スタッフの苦労も描写され一緒に祭りに参加しているような気持ちになれる。ラストは疾走感のある展開が爽やかで心地よい。本場高知の「よさこい」にぜひ行ってみたい。 「よさこい踊り」は元々は高知ローカルの踊りだったが、今では全国に広がって札幌や東京など各地で大きな大会が開かれるまでになっている。私もいくつかの大会に行ったが、見事な群舞は本当に見応えがあった。上手いチームの踊りはマジで凄いとしか言いようがない。私は実際に踊ったわけではないが、チームに参加して「よさこい」の虜になるのもわかる気がする。
  • 2026年3月24日
    爆弾
    爆弾
    ずっと読みたかった作品をようやく手にできた。読む前はスリリングなアクションシーン満載のテロ事件を想像していたが、ちょっと違った。爆弾犯のスズキタゴサクと取調官の刑事とのパズル的な心理戦が続き、そしてその答え合わせをするかのように都内各地で爆破事件が起きる。不気味なスズキタゴサクの存在感が圧倒的。前半は緊迫感でドキドキしたが後半は同じような場面が続いて少々ダレ気味だった。真犯人と動機に唐突感とムリヤリ感を覚えてしまったのも残念なところ。でも面白かったのは間違いないので『爆弾2』も読みたいと思う。
  • 2026年3月22日
    チョウセンアサガオの咲く夏
    柚月裕子さんの短編集。一部を除き短編というよりショートショートに近い。ちょっぴりブラックな感じのホラーミステリーが多いが、中には人情物語になっている作品もあり惹きつけられた。ラストの締めに佐方貞人検事シリーズのスピンオフ作品が入っているのもお得感がある。柚月さんは長編も良いがこんな短編集をもっと出してほしいと思った。 表題作の『チョウセンアサガオの咲く夏』に出てくる精神疾患は知念実希人さんの『天久鷹央の推理カルテ』でも扱われていた。珍しい疾患だけど、こんな人が身近にいたら怖いなあと思った😱
  • 2026年3月20日
    夜明けのすべて
    夜明けのすべて
    瀬尾まいこさんらしい優しい物語。PMS(月経前症候群)に苦しむ藤沢さんとパニック障害を発症した山添くん。どちらも病気の影響で一流会社を退職して小さな会社に再就職する。二人は恋人同士ではないし、むしろ苦手なタイプのはずなのだが不思議といい関係になっていく。お互いがお互いを必要とするような存在になっていくのだ。深刻な病気を扱っていながら深刻にならない筆致で読みやすく心にジンワリと沁みるいい物語だ。二人の周囲の大人たちも皆とても優しい。映画化されているようなのでそちらもぜひ鑑賞したい。
  • 2026年3月18日
    夏の体温
    夏の体温
    友情をテーマにした三作。どれも瀬尾さんらしさに溢れている。表題作の『夏の体温』は小児病棟での小学生の友情物語。低身長症でも常に前向きな壮太がいい。『魅惑の極悪人ファイル』は瀬尾さんには珍しく悪ぶった人が出てくるが本当の悪人には全然見えない。むしろイイヒトに見えてしまう。最後の『花曇りの向こう』は超短編で中学一年生の教科書に掲載された作品。瀬尾さんの作品に殺人事件は起きない。推理小説のようなドンデン返しもないし、そもそも結末すらホンワカして曖昧だ。でも面白い。心に残る。そういう作風は貴重だと思う。
  • 2026年3月16日
    銀色のステイヤー
    河﨑秋子さんのエグさやドロドロさは影を潜め、疾走感のある爽やかな物語だ。主人公はシルバーファーンというヤンチャな芦毛馬。世話する人たちを翻弄しながら競走馬として成長していく。馬に関わる登場人物がみんな魅力的だ。競馬というギャンブルの世界を描くので男性主体に思えるが、この物語は一癖ある女性たちが活躍する。生産牧場で馬を育てたアヤ、厩舎で調教を担当した鉄子、初めて馬主になった広瀬夫人、牧場のゴッドマザー千恵子の存在も忘れてはいけない。競馬はさほど詳しくないがG1レースで勝利したシーンは感動で胸が熱くなった。
  • 2026年3月14日
    エンジェルフライト 国際霊柩送還士
    海外で亡くなられた方をご遺族に送り届ける国際霊柩送還士の仕事を描くドキュメンタリー。米倉涼子さん主演のTVドラマの原作だがストーリーは別物と考えた方がいい。TVドラマは視聴率もあるのでエンタメに振らなければならないのは理解できる。TVドラマも感動的で悪くはなかったが、やはり原作の方がリアルで強く胸に迫ってくる。インタビューでは聞きにくいこともたくさんあっただろうに、よくここまで丹念に取材されたと思う。また取材を受け入れた「エアハース」の方々も、よくここまで真摯に対応されたと思う。双方を称賛したい。 作者の佐々涼子さんは一昨年(2024年)悪性脳腫瘍のために若くして亡くなられています。もっともっと多くの作品を読みたかったと大変残念に思います。ご冥福をお祈り申し上げます🙏
  • 2026年3月12日
    愚か者の石
    愚か者の石
    明治十八年、国事犯として北海道の樺戸集治監に送られた瀬戸内巽は、そこで暗い過去があっても飄々と生きる大二郎と相棒になる。そしてそこには職務に厳格に生きる看守の中田もいた。この3人がキーとなって物語が進む。第一章は樺戸集治監、第二章は釧路集治監での辛い囚人生活が綴られるが、途中で大二郎が脱獄してしまう。第三章は出所した巽が中田と共に大二郎の行方を追う展開となる。終始陰鬱で決して楽しい物語ではないが初めて知る北海道の集治監での過酷な生活が興味深く一気に読み切った。河﨑秋子さんらしい重厚感のある物語だった。 読み終えてから北海道史について調べた。作品はフィクションだが舞台設定は概ね事実に即している。樺戸集治監、釧路集治監(後に網走に移監)は博物館として保存されていてゴールデンカムイの聖地ともなっているようなので機会があれば訪ねてみたいと思っている。
  • 2026年3月10日
    アルバトロスは羽ばたかない
    『七つの海を照らす星』の続編。ストーリーは独立しているが登場人物や舞台は共通するので前作から読んだ方が理解しやすい。章ごとにいくつものドンデン返しがあり、最後に驚愕の大ドンデン返しがあるのは前作と同じパターン。推理小説として本当に良くできていると思う。しかし残念ながら物語に没入できず私には合わなかった。海王さんがあまり活躍していなかったのも残念。ネタバレになるので内容には触れないがラストは本当に驚愕。緻密な叙述ミステリーが好きな人は面白かっただろうし、結末を見抜いていた人もいたかもしれない。
  • 2026年3月9日
    七つの海を照らす星
    鮎川哲也賞受賞作。児童養護施設を舞台にした推理短編集で施設の保育士である北沢春菜が、児童たちが巻き込まれた謎に直面する。各短編にドンデン返しの結末があるがパズルのような謎解き。そして最後にそれまでの謎のすべてが含まれた大きな謎が明かされる。良くできたストーリーだと思うが、どこか作為的で作り物のようにも感じてしまい途中で飽きてしまった。特に最終章は驚愕ではあるが物語として面白いかというとやや疑問符。児童虐待の場面や福祉行政に対する問題提起はリアルなので自分としてはむしろそちらをメインにして欲しかった。
  • 2026年3月7日
    時かけラジオ 〜鎌倉なみおとFMの奇跡〜
    1985年の世界と現代がラジオのパーソナリティを通して繋がってしまうというお話。少し前にも1985年あたりを扱った小説を読んだが、この時代はそんなに小説にしやすい年代なのだろうか?舞台が鎌倉なので土地勘があり興味を持った。1985年のパーソナリティが時を越えて繋がった人たちの悩みを聴いていくが、当人たちにとっては深刻な問題でも文体のせいか軽く感じられた。最終章の結末も都合が良すぎ。SFというよりファンタジーに近い。この時代が大好きで湘南の雰囲気も味わいたい方は一読してもいいかも。私にはイマイチだった。 サブタイトルを見たときは「鎌倉なみお」っていうパーソナリティなのかなと思ったが、本文を読んで「鎌倉波音FM」だったことがわかった。
  • 2026年3月6日
    物語の種
    物語の種
    読者から提供してもらった物語の種を作家の有川ひろさんが見事に開花させた10編。有川さんはやっぱり物語の手練だ。ストーリーも語り口もすこぶる面白い。宝塚の話と猫の話が好きだが全編面白いのでオールOK🙆🏻‍♀️ 企画物だからなのか大好きな題材だからなのか有川さんも自由にノビノビと趣味全開で書いている。特に後半の宝塚ネタ2本に魅かれた。実物のMr.ブルー氏をぜひ拝見したいものだ。(たぶん話が合わないので物陰からそっと覗くだけでいい🫣)あと阪急梅田駅のミックスジュースが飲みたい🍹
  • 2026年3月5日
    全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割
    短歌芸人を標榜する岡本雄矢さん(コンビ名:スキンヘッドカメラ)の短歌エッセイ。芸は拝見したことはないが(すみません)短歌は不幸短歌というか自虐短歌で笑える。自虐ネタが得意の芸人さんにヒロシさんがいたが(ソロキャンやってる人)ヒロシさんの自虐は自身を悲しんでいた。しかし岡本雄矢さんの自虐は少し違う。自身を客観視し静観している。なんならほんの少し楽しんでさえいる。そして同じ目に遭う人たちのことも否定せず優しい目で見つめている。この短歌集の感想は楽しいとか感動するじゃなく、やっぱり「トホホ」が正しいと思う。
  • 2026年3月3日
    僕の悲しみで君は跳んでくれ
    高校の文化祭で音楽ライブを開催したバンドメンバーとその仲間たち。卒業後7年が過ぎ、その時の学校広場が閉鎖されてしまうと聞き復活ライブを計画する。まだ終わらない青春ストーリーが読んでいてとても心地よい。生徒も先生もみんな青春している。難を言えば主役級の登場人物が何人もいて誰にポイントを絞っていいかわからない。また登場人物のエピソードを盛り込み過ぎてひとつひとつが浅くなってしまったのも残念。後半の展開は思っていた流れとはかなり違ったが、こういう展開もアリかなと思った。ときおり出てくる北海道弁に和んだ。 物語中にいくつも伏線が張ってあり技巧を凝らしているのがわかる。必ずしも全部回収しきれていないのが残念。いっそ物語を人物別の連作形式にして最後の物語で伏線回収した方が伏線が生きたかも。そういうスピンアウト小説があってもいいかな。小説自体は面白かったので次回作も期待しています。
  • 2026年3月2日
    あなたは、誰かの大切な人
    こちらの短編集の『無用の人』という一編が映画化されると知り読み直した。父親から娘に人生最後の誕生日プレゼントが送られてきたことから物語が始まる。周囲から無用の人と思われた父親が深い部分で娘の感性と繋がっていたことが娘の視点で綴られる。淡々として派手さはないが映画のラストシーンで面影橋の満開の桜の映像(想像)が目に浮かぶようだ。映画のキャスト情報は公表されていないが朴訥で世渡りが下手な父親役には松重豊さんが浮かんだ。「たぶん、いや、たぶんじゃなくて、きっと、いま、幸せなんだよな?」父親の言葉が心に沁みる。 映画は作者の原田マハさん自身が監督をされるようなので原作のイメージを大切にされるはずだが、『無用の人』の原作は短編なので映画にするにはストーリーを補完する必要があるかもしれない。今後『キネマの神様』みたいにご本人によるノベライズ版が出るのだろうか?
  • 2026年3月1日
    さがしもの
    さがしもの
    すべて『本』がモチーフの9篇の短編集。小説ともエッセイとも自伝ともつかぬ不思議な感覚の本で最後の「あとがきエッセイ」が物語に関連した自伝的エッセイになっている。そのあとがきで本人が「ひどく偏った短編ばかり」と書いている通り、確かに登場人物にしてもシチュエーションにしても一般的とは言い難い。しかし、もしかしたら自分にもあったかもしれない人生の断片のように感じて短い話ながらグッと心に染み入った。入試や模試の問題に頻出するらしいが、こういう話は中高生よりもある程度大人になった人の方が味わえると思うんだがなあ😌
  • 2026年2月28日
    白鳥とコウモリ(下)
    加害者の息子と被害者の娘が抱いた違和感をきっかけに、加害者と被害者の関係性が複雑に絡まり反転して真相に近づいていく。解明された真相は確かに驚愕だし胸に迫るものがあるが、本当にこの結末で良かったのかという思いが消えない。また弁護士殺害犯の真の動機にも納得できないでいる。9月公開の映画はぜひ観たいと思っている。
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