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昼寝ねこ
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@hiruneko
新しく読んだ本のレビューは別な読書アプリ『読書メーター』に記録しています。 『Reads』では過去に読んだお薦め作品を中心にupしています。 読書メーターとReadsではタイムラインに流れてくる本がかなり違うのが面白いです。読メはベストセラーなどのメジャーな本が多いけどReadsはちょっとマニアックな本が多いかな😄
  • 2026年5月16日
    八月の御所グラウンド
    2023年下半期直木賞受賞作。1話目は都大路を走る女子全国高校駅伝、2話目は京都御所グラウンドの草野球。どちらも爽やかなアマチュアスポーツ小説で始まるが万城目さんだからそれだけで終わるはずがない。どちらの物語にもまさかの過去の大物(亡霊?)たちが登場する。それもごく自然に現れて当たり前のように活躍して静かに去っていく。京都に現れたい理由がきっとあったのだ。そういえば新撰組は京都市内で暗躍したし沢村栄治は京都商業学校出身だった。こういう不思議な出来事も過去が日常的に存在する京都ならあり得るのかもしれない。
  • 2026年5月14日
    最後の鑑定人 (角川文庫)
    時系列では『科捜研の砦』→『最後の鑑定人』となる。科捜研にいた土門誠が独立して民間の鑑定所長になっていた。土門の類い稀な鑑定技術で依頼された未解決事件を見事解決に導くが決してハッピーエンドにはならないのが切ない。最後の話では読者としては解決しない方が良かったのではないかという葛藤もあったが土門のブレない姿勢に納得させられた。今も科警研にいる元妻の尾藤主任や、不味いハーブティーを飲ませる助手の高倉さんがいい味を出している。藤木直人さん白石麻衣さんでドラマ化されている。
  • 2026年5月12日
    世界でいちばん透きとおった物語2
    前作ほどのインパクトはなかったが話の内容としては今作の方が好きかもしれない。ストーリーは本来の小説パートと作中小説パートの二重構造になっていて、どちらにも優しい嘘の捻りが加えられている。トリックに多少無理筋はあるがさほど気にはならない。燈真と霧子のペアは魅力的なのでシリーズ化するのは賛成だがタイトルは同じにしない方が良かった。その方が売れるからと出版社に無理強いされたのかもしれないがテイストはかなり違うにも拘らず安易に同類項扱いされる作品が可哀想だと思った。 作中のコンビ作家、翠川双輔は明らかに岡嶋二人さん。巻末の参考書籍にも記載がある。モデルにしたというより経歴やプロフィールがほぼそのままなのだが事前に本人が了解したのだろうか?
  • 2026年5月10日
    五つの季節に探偵は
    本格ミステリ大賞を受賞した『彼女が探偵でなければ』の前作にあたる。主人公の高校時代から始まり探偵として成長した30代までが飛び飛びの五篇の短編で描かれる。人間関係を破綻させてでも真相を暴かずにはいられない探偵は生き辛いだろうし友達もきっとできないだろうなと同情する。五篇ともミステリ小説として良くできていると思うが探偵の性格もあって読後感は決して良くはない。登場人物がみんな病んでいる。イヤミスというわけではないのだが探偵や依頼者を含めてすべての人物があまり好きにはなれなかった。 自転車チェーンロックのキー番号はプリセットされていて任意設定ができないタイプの方が多いんじゃないかな?できるのも売られてますが😅
  • 2026年5月8日
    あの日、小林書店で。
    大手取次会社に入社して大阪支社に配属された東京生まれの新入社員が、尼崎の小さな書店(小林書店)の書店主である小林由美子さんとそのご主人の生き方に感化されて、仕事人としても人間としても大きく成長していく。PHP文庫だしジャンルはビジネスのカテゴリに入ると思うが、それだけで読むのではもったいない。この本はビジネス本であると同時にエンタメ本であり人情本であり人生の本でもある。登場する新入社員と会社関係者はフィクションだが小林書店の関係者は実在する。町の本屋さんにはまだまだ可能性がある。そう信じさせてくれる作品だ。 ※この本のモデルとなった小林書店は映画にもなりましたが2024年5月31日をもって書店としては閉店しています。
  • 2026年5月6日
    科捜研の砦
    科捜研の砦
    沢口靖子『科捜研の女』のTVドラマを見ていたので仕事内容には馴染みがあった。小説の方は「科捜研の砦」の異名を持つ科捜研のエース土門誠が科学的手法を駆使して犯罪捜査にあたり鮮やかに事件解決に導く。もちろんその科学捜査の過程も興味深いのだが土門と犯罪者との人間模様や妻との不思議な関係が同じくらい面白い。そして土門が最も尊敬していた上司の加賀への信頼が崩れる最終章に驚く。先に出版された『最後の鑑定人』は未読だが時系列では『科捜研の砦』の方が前らしいのでこれで良かったのかな😊
  • 2026年5月2日
    あかね紫
    あかね紫
    「藤原賢子(紫式部の娘)、小式部(和泉式部の娘)、中将の君」の三人娘が藤原頼宗(道長の息子)の依頼を受けて奔走する楽しい歴史物語。それも男女入れ替った性自認の道長の息子と娘を変えてほしいという厄介な依頼。要するに『とりかへばや物語』なのだが内容にしても文体にしてもラノベっぽくて軽い。私は平安王朝が結構好きなのでフィクションとノンフィクションが適度に混ぜ合わされて面白かったが平安王朝に興味がない人には厳しいかもしれない。好き嫌いは分かれると思う。藤原賢子は紫式部の偉大さに霞んでいるが中々の才女だったようだ。
  • 2026年4月29日
    藤原道長 王者の月
    平安王朝物語は2024年の大河ドラマ『光る君へ』が印象深かったせいか読書中もTVの顔がチラついてしまった。藤原道長を主人公にした先行歴史小説には永井路子の『この世をば』がある。そちらに比べると1/4ぐらいの分量なのでダイジェスト版に感じてしまう。しかも物語が淡々として権力闘争の駆引きのドロドロ感が薄く物足りなさも感じてしまう。むしろ終盤の道長と彰子の親子の葛藤の方が読ませた。架空の人物だろうが、打臥の巫女を登場させるなど新機軸もある。ある程度史実を知った上で歴史物語としてサラリと楽しむのが良いと思う。 平安王朝物語の理解には登場人物の血筋が重要になる。略系図は誰を中心にするかで変わってくる。道長中心の関係略系図は冒頭にあるが天皇など他の人物中心の関係略系図があるとなお良かった。『この世をば』は文中に適宜略系図が挿入されていて理解の助けになったように思う。
  • 2026年4月27日
    名探偵のままでいて
    名探偵のままでいて
    第21回このミス大賞受賞作。シリーズが3作まである。レビー小体型認知症の祖父が謎解きをするという究極の安楽椅子探偵談。事件を持ち込むのは孫娘の楓。連作短編形式になっていて序盤は穏やかな日常の謎解きだったのだが、終盤でストーカーの影がチラつくあたりからはハードな色合いを帯びてくる。ラストの祖父と真犯人との対決シーンにはハラハラした。そして祖父と孫娘の家族の壮絶な過去に涙した。途中に挟まる古典ミステリーの蘊蓄はミステリーファンなら楽しい。サイドストーリーで孫娘の楓の恋愛模様も気になるところなので続編も読みたいと思う。
  • 2026年4月25日
    体力アップ1年生
    体力アップ1年生
    たかぎなおこさんのイラストエッセイ。今作では体力低下に悩む作者が編集部の加藤さんと一緒にいろいろな運動にチャレンジする。驚いたのは作者がアラフィフになっていたこと。マラソンをやっていた頃はまだ30代だったはず。生活スタイルもその頃とはかなり変わり優しい夫と可愛い娘さんとの楽しい家族の様子が伝わってくる。このまま肩肘を張らずにゆるゆると日常エッセイ漫画を続けてほしい。
  • 2026年4月22日
    おりたたみ自転車と旅しています
    おりたたみ自転車で旅するシリーズの第二弾。前作では東京散策から始まって群馬や四国にも向かった自転車旅。今作はパワーアップしてかなりアクティブにあちこち遠出している。中には初心者にはハードルが高いなあと思う場所もある。オールカラーで写真も豊富だしイラストも細かく描き込んであって読み応えがある。この手のイラストエッセイ本には見るに堪えないぐらい下手な絵もあるが、この本は作者がデザイナーさんだけあって味わいのある優しい絵柄でオリジナルな自転車紀行の雰囲気が良く出ている。第三弾も期待したい。
  • 2026年4月19日
    葉桜の季節に君を想うということ
    ずいぶん前に一度読んだ作品だがラストで驚愕したことを覚えていたので、もう一度その驚きを味わいたくなった。ハードボイルド風の素人探偵が悪徳商法グループに迫り、そこに怪しい女性の影もチラつく。文庫本で500P近くあったが一気に読みきった。ネタバレを避けるためにこれ以上の内容には触れないがラストのドンデン返しはやはり凄い。知っていたのに二度目もしっかり楽しませていただいた。しかし最初に読んだ時にはそれほど気にならなかったのだが悪徳商法グループは結局どうなったのだろう?そこが回収されないのがちょっと残念だった。
  • 2026年4月17日
    副音声
    副音声
    書評で興味を持った小説が予想以上に良かった。タイトルの副音声とは視覚障がい者を音声で補助するシステム。設定が面白いし文章も読みやすい。推理ドラマのような展開に思わず引き込まれた。作者が脚本家なだけあって映画やドラマのように『絵』が見えてくるのが良い。登場人物と一緒に美しい函館の景色を存分に楽しんだ。そして満開の桜のトンネルの先で初めて出会う二人のラストシーンに感動した。いろいろな伏線が回収しきれていないようなので続編があればぜひ読んでみたい。 福山雅治と大泉洋のドラマ『ラストマン』でも盲目の刑事が小型アイカメラで認識した周囲の状況をAIが教えてくれるシステムを使っていた。この小説では人間が補助しているが、AIの進化で実用化もかなり現実的になってきたのではないだろうか。
  • 2026年4月15日
    いつも駅からだった
    京王電鉄とコラボした推理小説集。京王線沿線街歩きのガイド本にもなっている。提示される謎は松丸亮吾のナゾトレみたいなパズルで、推理小説としてはユル過ぎるが「街歩きしながら謎解き」という気楽なコンセプトなので割り切って読めば楽しい。東京近在の人なら休日のお出かけレジャーを兼ねればさらに楽しい。下北沢はサブカルチャーの聖地、高尾山は東京のハイキングコース、調布は映画の街、府中は美術館がそれぞれキーになる。そしてラストの聖蹟桜ヶ丘で隠された大きな謎が繋がる。楽しい企画なので他の路線でもぜひやってほしいと思う。
  • 2026年4月13日
    しあわせは食べて寝て待て 1
    免疫系の病気でフルタイム勤務ができなくなってしまった麦巻さとこさんは収入減のため築45年の安い団地に引っ越す。そこでお隣に住む大家の鈴さんと息子の司さんの影響を受けて薬膳料理に目覚める。絵にもストーリーにも派手さはないがジンワリと心に染みて生活にちょっと疲れちゃった人にお薦め。デトックスも兼ねて鶏肉団子とシメジの薬膳スープが作りたくなった。春に食べると良い食材は「玉ねぎ、ほうれん草、そら豆、ニラ、たけのこ、あさり、うど、柑橘類」だそうだ。さてこの食材でどんな薬膳料理が作れるだろうか。 現在も連載中の漫画で6巻まで出ている。また桜井ユキさん、宮沢氷魚さん、加賀まりこさん出演でドラマ化されて人気になった。原作の雰囲気が良く出ていたと思う。
  • 2026年4月11日
    本なら売るほど 2
    『本なら売るほど』の2巻。今作も本に関わる人たちに心が和む。古い漫画好きの部長さんと性格が可愛い奥さん、エロ漫画家のお姉さん、質屋の娘さんと大切な本を質入れするお爺さん、老舗ホテルのボーイさん、みんなの個性がこの作品を見事に彩っている。 あとがき漫画で作者自身が「今まで私が出会ってきたすべての本が少しずつ『本なら売るほど』を形作っています」と記している。きっと素敵な読書経験をされてきたのだろうと羨ましく感じた。作者も宿泊したという山の上ホテルは休館してしまったので泊まっておけば良かったと残念に思った。 私が密かにファンのタブレット純さん(作品ではバイオレット淳一)が辞書好きの役で出てきてニヤリとした。
  • 2026年4月10日
    本なら売るほど 1
    舞台は町の小さな古本屋。店主は脱サラした若いイケメン。一見普通だがこだわりがありそうな本の品揃え。そこに集まるのは癖の強そうなお客さんたち。 本好きにはたまらないシチュエーションだ。『好きなもの、イチゴ、珈琲、花、美人、懐手して宇宙見物』寺田寅彦の短歌がいい。『万人に媚びることなく運命の買い手との出会いを待ってる本棚だ』引退した老古書店主がこの書店の本棚を評した言葉もいい。ずっと以前に読んだ金魚屋古書店に雰囲気が似ている気がするがイイ本に巡り会えた。読んだことのない森茉莉や岡本綺堂が読みたくなった。 皆様の書評を読むとラストの話で本を蔑ろにした大学生に反感を持つ方が多いようだ。こういう奴もいるだろうが、調子こいて大人を侮ると近い将来マチガイなく痛い目に遭うと思う←私もかなりムカツイてる😡
  • 2026年4月9日
    それいけ!平安部
    成瀬シリーズの宮島未奈さんの高校部活物語。『平安部』というちょっとマイナーな部活だが平安時代や平安文化を深掘りするわけではないので気楽に読めるのがいい。登場人物がみんなイイヒトで成瀬みたいにカッ飛んだキャラも出て来ず、物語が高校の部活に終始するのでYAみたいな感じがしてしまう。蹴鞠が登場するあたりからは物語が動いて楽しい。宮島さんは今後もこの路線を続けるのだろうか?決して悪くはないが軽すぎて物足りないという印象が残る。才能ある方だと思うので焦らずテーマをじっくりと書き込んで欲しいと思う。 宮島未奈さんの小説を続けて読んでいるが『成瀬シリーズ』は軽さと重さのギリギリのところで成立している稀有な作品なんだなあと改めて思った。
  • 2026年4月4日
    黄金旅程
    黄金旅程
    中央競馬で活躍したステイゴールド(小説では別名)を描く。競馬小説だがレースシーンは最後の方まで出てこない。そこに辿り着くまでに日高の人達の長い苦難の物語が続く。だからこそラストの圧巻のレースシーンに感動するのだ。実在した人気馬なのでファンだった人も多いだろう。ラストランは香港ヴァーズ(G1レース)での優勝と、絵に描いたような鮮やかな幕引き。そして日高で繁殖馬となり三冠馬オルフェーブル(こちらも小説では別名)の活躍に繋がる。タイトルの『黄金旅程』は香港ヴァーズでの登録名。ノスタルジックで素敵な名前だ。
  • 2026年4月2日
    フェスタ
    フェスタ
    日高の弱小牧場に生まれた期待薄の競走馬カムナビが中央競馬の大舞台で活躍する競馬ファンの夢が詰まった物語。フィクションだが祖父(ステイゴールド)や父(ナカヤマフェスタ)は実在の競走馬。血統は悪くないが祖父や父の癖馬ぶりを受け継いだ暴れ馬を、関わった人たちが愛情を注いで大切に育てていく。日本のG1レースからフランスの凱旋門賞に挑むカムナビ。すべての人たちの夢を背負ってサラブレッドが疾走する。ちょっと出来過ぎだが夢なのだから素直に感動すればいい。更にその夢が次の世代に繋がっていくエンディングもとても良かった。
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